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今日の為替市場ポイント:米長期金利低下でドル買い抑制も


2日のドル・円は、東京市場では109円77銭から109円60銭まで下落。欧米市場では、109円71銭から109円19銭まで下落し、109円32銭で取引終了。本日3日のドル・円は主に109円台前半で推移か。米長期金利の低下を受けて、リスク選好的なドル買いは抑制される可能性がある。

2日の米国債券市場では長期金利が低下した。米供給管理協会(ISM)発表した7月製造業景況指数は59.5と市場予想の61.0程度を下回ったことが意識されたようだ。支払い価格は6月の92.1から7月は85.7に低下、新規受注は66.0から64.9に低下したことが全体の指数低下につながったようだ。ただし、雇用は6月の49.9から7月は52.9に上昇している。市場関係者の間からは「ISM製造業景気指数が節目の60を下回ったことから、製造業の業況改善は一段落した可能性が高い」との声が聞かれている。ただし、当面は好不調の境目となる50を上回る状態が続くと予想されており、製造業の景況感が短期間で悪化する可能性は低いとみられている。

なお、米連邦準備制度理事会のウォーラー理事は2日、「9月までに量的緩和策の縮小(テーパリング)を発表する準備が整う可能性がある」との見方を伝えた。今後発表される雇用やインフレ関連の経済指標の多くが市場予想を上回った場合、量的緩和策の早期縮小観測が再浮上してもおかしくない。


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