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今日の為替市場ポイント:米中関係悪化を警戒してリスク選好的な円売り抑制も


26日のドル・円は、東京市場では110円58銭から110円12銭まで反落。欧米市場では、110円14銭から110円42銭まで反発し、110円39銭で取引終了。本日27日のドル・円は主に110円台で推移か。米中関係の悪化を警戒して、リスク選好的な円売りは抑制される可能性がある。

報道によると、シャーマン米国務副長官は7月26日に中国の王毅外相らと会談を行った。米政府当局者の話によると、米中首脳会談の実現について議論されなかったようだ。一方、中国の謝鋒外務次官は、「米中関係が行き詰まっている」と指摘した。報道によると、シャーマン副長官は、香港、新疆ウイグル自治区、チベットなどにおける中国の行動や、サイバー攻撃などについて懸念を表明したようだ。市場関係者の間では「米中関係が良くないことは新たな問題ではないとしても、二国間の関係がさらに悪化した場合、世界経済に重大な影響を与える可能性がある」との見方が広がっているようだ。米中関係のすみやかな改善は困難との見方が多いことから、中国本土株式(上海総合指数)は本日27日もさえない動きとなる可能性がある。中国株安を嫌って日経平均が弱含みとなった場合、外為市場ではリスク回避的な取引が増える可能性がありそうだ。

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