NY債券：米長期債相場は強含み、失業率上昇を意識した買いが入る

2日の米国長期債相場は強含み。この日発表された6月雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比+85万人で市場予想を上回る増加となったが、失業率は予想に反して5.9％に上昇したことから、長期債などの利回り水準は低下した。ただ、不完全雇用率は低下しており、雇用情勢の改善基調は維持されているとの見方は多いことから、ポジション調整的な取引が主体となった。長期債利回りは一時反発した後、取引終了時点にかけて再び低下。10年債利回りは、一時1.464％近辺まで上昇した後、1.422％近辺まで反落。株高を意識して下げ幅は一時縮小したが、取引終了時点にかけて1.424％近辺まで下げている。

イールドカーブは、まちまちの動き。2年−10年は＋119.40bp近辺、2−30年は＋181.10bp近辺で引けた。2年債利回りは0.23％(前日比：-2bp)、10年債利回りは1.42％（同比：-4bp)、30年債利回りは、2.04％(同比：-2bp)で取引を終えた。

＜MK＞