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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、株安を嫌気も米タカ派的見解を材料視


21日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。米国の金融引き締め観測を受けた株安が続けば、リスク回避の円買いが先行。半面、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者のタカ派的な発言で、ドルは売りづらい地合いとなりそうだ。

ブラード米セントルイス連銀総裁は18日のインタビューで、インフレの予想が目標の2%を上回っているとし、2022年終盤の利上げ開始に言及。当局者のなかでもハト派と位置付けられている同総裁のタカ派的な発言で、この日のNYダウは急激に値を下げた。週明けの東京株式市場ではその影響が残り、日経平均株価は前週末比1000円超安で28000円台を割り込んだ。そうした市場の混乱でリスク回避的な円買いが強まり、ドルは109円後半に弱含んでいる。

この後の海外市場で重要イベントは予定されておらず、引き続き株価や金利を手がかりとした展開となりそうだ。欧米株安なら円買いが先行し、ドルは一段安の見通し。ただ、FRBによるハト派政策からの転換で、ドル買い基調は継続の見通し。今晩のラガルド欧州中銀(ECB)総裁の見解は慎重な内容とみられ、ユーロ売りが再開すればドルは下げづらい。もっともウイリアムズNY連銀総裁などFRB当局者はタカ派色を弱めると予想され、ドル買いは限定的とみる。


【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・5月シカゴ連銀全米活動指数(予想:0.88、4月:0.24)
・22:30 ブラード米セントルイス連銀総裁オンライン討論会参加(経済見通し)
・04:00 ウィリアムズNY連銀総裁オンライン討論会参加


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