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NY株式:NYダウ265ドル安、早期の金融引き締めを警戒


米国株式市場は続落。ダウ平均は265.66ドル安の34033.67ドル、ナスダックは33.18ポイント安の14,039.68で取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)による連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えた警戒感に寄り付きから下落。結果は市場の予想通り、大規模な金融緩和が据え置かれたが、同時に発表されたスタッフ予測において、成長やインフレ見通しが引き上げられ、さらに、利上げの時期の予想が前倒しされたため早期の金融引き締め警戒感が一段と強まり、相場を一段と押し下げた。ただ、パウエル議長が緩和縮小を急ぐ姿勢を見せなかったため引けにかけて、下げ幅を縮小した。セクター別では銀行や自動車・自動車部品が上昇した一方で、食・生活必需品小売りが下落した。

クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)、ロイヤルカリビアン(RCL)、ノルウェージャンクルーズ(NCLH)は3社とも、アナリストによる投資判断引き上げを受けて上昇。また、自動車メーカーのゼネラルモーターズ(GM)は、見通しを引き上げたほか、電気自動車のバッテリー投資を30%増やすと発表し、上昇した。銀行のJPモルガン(JPM)やバンク・オブ・アメリカ(BAC)は金利の上昇が収益を押し上げるとの期待に上昇。一方、シティグループ(C)はコストの上昇や収益低下を警告したとの報道が嫌気され、下落した。

FRBのパウエル議長は、会合後の会見で、スタッフ予測は委員会の政策決定でも計画でもないと、主張した。

Horiko Capital Management LLC

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