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今日の為替市場ポイント:米国経済の持続的な回復への期待残る


5月31日のドル・円は、東京市場では109円94銭から109円64銭まで下落。欧米市場では、109円75銭から109円35銭まで下げており、109円55銭で取引終了。本日6月1日のドル・円は主に109円台で推移か。米国経済の持続的な回復への期待でドルは下げ渋る可能性がある。

経済協力開発機構(OECD)は5月31日、世界経済見通しを発表した。OECD予測によると、世界経済は2021年5.8%、2022年は4.4%の成長が見込まれている。前回予測(3月時点)は2021年が5.6%、2022年は4.0%で今回発表の予測値は上方修正されている。報道によると、OECDのチーフエコノミストであるローレンス・ブーン氏は、「世界経済は、多くの摩擦を抱えながらも回復に向けて進んでいる」との見方を示した。OECDによると、ワクチン接種により先進国経済は徐々に再開されている一方、多くの新興市場国経済は接種の遅れや新たなコロナ感染により停滞している。

OECDによると、アルゼンチン、南アフリカ、サウジアラビアは、一人あたりの国内総生産(GDP)が新型コロナウイルスの感染大流行(パンデミック)以前の水準を回復するのは、2024年以降になる見込み。OECDの予測では日本経済の回復時期は、今年後半と想定されているが、緊急事態宣言の期間延長によって国内経済の回復時期は2022年以降となる可能性がある。国内株式市場の反応が注目される。

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