13日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。前日からの米長期金利の失速を受け、ドルに下押し圧力が予想される。ただ、バイデン次期政権による追加経済対策が期待され、ドルに買戻しが入りやすい展開となりそうだ。

前日の米10年債入札が好調で、このところ急激に持ち直していた10年債利回りが失速しドル売り圧力が強まった。それを受けユーロ・ドルは1.22ドル台を回復し、ドル・円は103円台に下落。また、英中銀総裁がマイナス金利導入に否定的でポンドが買いを集め、欧州通貨高が顕著になっている。本日アジア市場でもその流れが受け継がれ、ユーロとポンドの対ドルでの上昇が目立つ。一方、日経平均株価の強含みでリスク選好的な円売りが観測され、ドル・円が103円台半ばから値を戻し、クロス円もそれに追随した。

この後の海外市場でも、米長期金利の失速を受けたドル売りが先行しよう。ただ、バイデン次期大統領は明日にも数兆ドル規模の追加対策を発表する方針で、米国の長期金利や株価が堅調地合いとなればドル買いにつながる見通し。また、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は14日の講演で緩和的な金融政策の継続を改めて打ち出すとみられ、目先の回復期待からドルは売りづらい地合いが見込まれる。一方、トランプ大統領の弾劾訴追に関しペンス副大統領は消極的な姿勢で、政治の混乱を嫌気した円買いは一服しそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・19:00 ユーロ圏・11月鉱工業生産(前月比予想:+0.2%、10月:+2.1%)
・22:30 米・12月消費者物価指数(前年比予想:+1.3%、11月:+1.2%)
・03:00 米財務省・30年債入札
・03:00 ブレイナード米FRB理事オンライン討論会参加
・04:00 米・12月財政収支(予想:-1445億ドル、19年12月:-132.86億ドル)
・04:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
・04:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁オンライン討論会参加
・05:00 クラリダ米FRB副議長オンライン討論会参加


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情報提供元:FISCO
記事名:「欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米金利安もバイデン政策期待でドル買戻し