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米国株見通し:上げ渋りか、米金融当局者の姿勢を見極め


(14時50分現在)
S&P500先物      3,795.38(+3.38)
ナスダック100先物  12,914.75(+17.75)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は40ドル高。NY原油先物(WTI)は下げ渋り、今晩の米株式市場は買い先行となりそうだ。


11日の取引で主要3指数は反落。5日ぶりに値を下げたダウは31008ドルと89ドル安にとどまったが、ナスダックは1%超下落。昨年末からの強気相場にバイデン新政権による大型投資への期待が加わり株価は過去最高値圏に押し上げられ、調整の売りが出やすい地合いだった。この日はトランプ大統領の弾劾訴追への思惑から、政治情勢の混乱を嫌気した売りが先行。また、連邦準備制度理事会(FRB)の今後の利上げ時期前倒しの可能性が材料視された。


本日は買い先行の見通し。引き続きバイデン政権の政策推進を見込んだ買いが入りやすい。また、今晩はハト派のブレイナードFRB理事やタカ派のジョージ・カンザスシティ連銀総裁の当局者発言が注目される。FRBは2023年まで実質ゼロ金利政策を維持する方針で、改めて金融緩和の長期化方針が示されれば株買いを支援しよう。他方、トランプ大統領の退任前の弾劾訴追は困難とみられるが、追加対策などの審議の遅れが影響する可能性もあり、買いを抑制する要因となりそうだ。


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