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前場に注目すべき3つのポイント~27000円での攻防から下に仕掛けてくる展開は警戒


5日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:27000円での攻防から下に仕掛けてくる展開は警戒
■ペプチド、20/12上方修正 営業利益67億円←53億円、コンセンサス上回る
■前場の注目材料:島津製、PCR結果をデータベース化、自動伝達システムも



■27000円での攻防から下に仕掛けてくる展開は警戒

5日の日本株市場は昨日同様、手掛けづらい相場展開が見込まれる。4日の米国市場ではNYダウが382ドル安だった。ワクチン普及や各国の製造業PMIの改善で世界経済回復期待から史上最高値を更新したが、新型コロナウイルス変異種感染拡大抑制のため英国が第3回目の全土ロックダウン入りを発表。さらに、ジョージア州の上院決選投票を控えた警戒感に利益確定売りが加速し大きく下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比220円安の27100円。円相場は1ドル103円10銭台で推移している。

NYダウは下げ幅を縮めたものの一時3万ドルを割り込む場面がみられており、神経質な相場展開になりそうである。日経平均は27000円が心理的な支持線として意識され、昨年末の高値水準からの調整幅としては押し目狙いのタイミングになるところであろうが、米国においても年初は荒い値動きからのスタートとなるなか、押し目を積極的に買う流れにもなりづらいところであろう。

また、昨日は緊急事態宣言の再発令が警戒視されるなか、菅首相の会見前に売り仕掛け的な動きがみられていた。政府は7日にも1都3県を対象に1カ月程度の緊急事態宣言を発令する予定であり、戻り待ちの売り圧力が警戒視されやすい。また、昨日は日銀のETF買い入れが行われたが、501億円と昨年末の701億円から減額されており、下支え効果が薄くなることが売り方にとって仕掛けやすくさせる可能性がある。ジョージア州の上院決選投票を控えていることから大きく仕掛けてくる可能性は低いとみられるが、節目の27000円での攻防から下に仕掛けてくる展開は警戒しておきたい。そのほか、上院決選投票の結果次第ではグロースからバリューへのシフトが強まる可能性があると考えられるため、グロース株への利益確定の流れも想定しておきたいところだろう。

物色の流れとしては政府主導による脱炭素を中核としたテーマ株のほか、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う緊急事態宣言を見込んだテレワークなど昨年4月以降に見られた物色が再燃することになりそうだ。そのほか、昨日はマザーズ指数、JASDAQ平均は上昇。JASDAQ平均は12月戻り高値水準での攻防となり、マザーズ指数は25日線を明確に上放れて75日線を捉えてきている。マザーズ銘柄など中小型株に個人主体の資金が向かいやすいだろう。


■ペプチド、20/12上方修正 営業利益67億円←53億円、コンセンサス上回る

ペプチド<4587>は2020年12月期業績予想の修正を発表。売上高は従来の100億円から116億円、営業利益は53億円から67億円に上方修正している。新型コロナウイルス感染症の拡大による影響があったものの、PDC(Peptide Drug Conjugate)に関する新規ライセンス等、活発な事業開発活動に基づく業績の着実な積み上げの結果、期初予想を上回る見通し。営業利益はコンセンサス(55億円程度)を上回る。


■前場の注目材料

・1ドル103円10-20銭
・日銀のETF購入
・コロナ向けワクチン開発の進展
・世界的金融緩和の長期化


・島津製<7701>PCR結果をデータベース化、自動伝達システムも
・SCSK<9719>ニアショア拡充、30年に地方拠点2000人体制
・キリンHD<2503>印新興ビールに投資
・オリンパス<7733>映像事業のJIP売却完了
・山洋電<6516>無停電電源の寿命2倍、リチウム電池採用
・トプコン<7732>農機向け自動操舵システム、日米で拡販
・富士フイルム<4901>24年にEUVレジストのシェア10%へ
・オリンパス<7733>米VMTの買収完了、呼吸器関連機器を強化


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 12月マネタリーベース(前年比予想:+18.0%、11月:+16.5%)

<海外>
・特になし <ST>
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