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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、英国・EUの合意も米追加対策に不透明感


25日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。英国と欧州連合(EU)との通商協議はようやく合意に達し、安心感から円買いは後退の見通し。また、米追加経済対策について早期実施に不透明感が広がり、ドル売りは抑制されそうだ。

英国とEUは24日、ブレグジット後の自由貿易協定(FTA)協議に関し合意。交渉期限切れを前に混乱を回避したことでリスクオフのムードは払しょくされ、この日はポンド主導の展開に。ユーロ・ポンドの下落でユーロ・ドルも下げた。また、NY株式市場は上昇基調に振れドル・円はやや下押しされたが、リスク回避の円買いは後退。本日アジア市場でポンド買いは一服し、ユーロ・ドルは持ち直した。ドル・円は日経平均株価の下げ渋りで円買いは縮小しているが、上値の重さが目立つ。

この後の海外市場では欧米のクリスマス休暇に伴う休場で薄商いとなり、狭いレンジ内での値動きとなりそうだ。英国とEUの合意による安心感から、引き続き円買いは抑制される見通し。また、材料出尽くしでユーロやポンドは動きづらく、手がかりにはなりづらいだろう。一方、米追加対策は現金給付をめぐり与野党の方針の違いが顕在化し、早期実施への期待は失速。最悪の場合は政府機関の一部閉鎖などが見込まれるため、年末年始の混乱を避けようとリスクオフのドル買いは続きそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・クリスマス休場:豪・NZ・香港・シンガポール・インド・独・仏・スイス・英・
米・カナダなど

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