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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、想定内の米FOMCでドル売り後退


17日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米連邦公開市場委員会(FOMC)での緩和継続姿勢を受け、ドルへの下押し圧力は継続する見通し。ただ、想定内の政策内容となり、ドルはこれまで続いた売りがいったん収束しそうだ。

米連邦準備制度理事会(FRB)は15-16日に開催したFOMCで、政策金利の据え置きを決定。同時に、新型コロナウイルス感染の打撃を抑えるため、少なくとも2023年中は実質ゼロ金利政策を維持するスタンスを示した。全般的に市場の観測に沿った内容となったことから、ドルは買戻しが目立つ。本日アジア市場でもその流れが受け継がれ、ドルは対主要通貨で上昇基調に振れている。欧州中銀(ECB)当局者による追加措置の必要性への言及もあり、欧州通貨売りを背景にドル・円は想定レンジ下限の105円台をおおむね維持した。

この後の海外市場では、英国の金融政策や米国の経済指標などが注目される。英国と欧州連合(EU)との通商協議に不透明感が広がるなか、英中銀金融政策委員会(MPC)は政策金利据え置きの公算だが、一段のハト派姿勢ならポンド売りに。ユーロとともに欧州通貨の軟調地合いで、ドル・円は下げづらい値動きが予想される。一方、米経済指標は、強弱まちまちとなる見通し。そのうち、フィラデルフィア連銀製造業景況指数は先行指標とされるNY連銀製造業景気指数が強含み、堅調な内容なら株高を手がかりにドルに買いが入りそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・8月消費者物価指数改定値(前年比予想:-0.2%、速報値:-0.2%)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:85.0万件、前回:88.4万件)
・21:30 米・9月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:15.0、8月:17.2)
・21:30 米・8月住宅着工件数(予想:148.3万戸、7月:149.6万戸)
・21:30 米・8月住宅建設許可件数(予想:151.7万戸、7月:148.3万戸)
・22:00台 南ア中銀が政策金利発表(0.25ポイント引き下げ予想)




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