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NY外為:ユーロ・ドル1.19ドル台、ECBのユーロ高是正策特に提示せず




NY外為市場ではユーロ買いが加速した。ユーロ高に過剰に反応する必要はないとのECBの判断を受けてユーロ買いが再燃。

ユーロ・ドルは1.1840ドルから1.1917ドルまで上昇し2日来の高値を更新した。ユーロ・円は125円67銭から126円46銭まで上昇し1日来の高値を更新。ユーロ・ポンドは0.9140ポンドから0.9213ポンドまで上昇し3月26日来の高値を更新した。

ECBは定例理事会で市場の予想通り、政策金利やパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を維持することを決定。GDP見通しでは2020年が−8.0%と6月時点‐8.7%から引き上げた。一方、2021年+5.0%(+5.2%)、2022年+3.2%(+3.3%)とそれぞれ引き下げ。

回復がまだ脆弱でPEPPを購入枠全額使用する公算が極めて高いとの見通しをラガルドB総裁は示した。同時に、Q3国内総生産(GDP)の強い反発が期待され、規模拡大に関しての協議は行わなかったことも明らかにしている。ユーロ・ドルが1.2ドル台に達した際、専務理事兼首席エコノミストのフィリップ・レーン氏が、ECBにユーロ相場の目標はないが、金融政策に影響すると、ユーロ高けん制発言を行ったため、ECBが何らかの対策を立てるとの思惑も市場で浮上。ユーロ売りに拍車をかけたが、理事会では特にユーロ高是正策が打ち出されなかったためユーロ買いが再開した。
【金融政策】
・欧州中央銀行(ECB)
・主要政策金利を0.00%に据え置き
・預金ファシリティ金利(中銀預金金利、下限)を-0.50%に据え置き
・限界貸出金利(上限)を0.25%に据え置き
「パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を1.35兆ユーロで維持」
「PEPPは期間や資産クラス、国について柔軟」
・欧州中央銀行(ECB)見通し
「GDP:2020年−8.0%(6月時点‐8.7%)、2021年+5.0%(+5.2%)、2022年+3.2%(+3.3%)」「インフレ:2020年+0.3%(6月時点+0.3%)、2021年+1.0%(+0.8%)、2022年+1.3%(+1.3%)




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