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10日の米国市場ダイジェスト:NYダウ282ドル安、ハイテクは買い継続


■NY株式:NYダウ282ドル安、ハイテクは買い継続

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は282.31ドル安の26989.99ドル、ナスダックは66.59ポイント高の10020.35ポイントで取引を終了した。米連邦準備制度理事会(FRB)による連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えて、利食い売り先行で寄り付いた。FRBが市場の予想通り政策金利を据え置き、当面実質ゼロ金利政策を据え置く方針を示すと、一時上昇に転じたものの買いは続かず、引けにかけて再び小幅下落する展開となった。一方、ハイテク関連株は終日堅調推移となり、ナスダック総合指数は初めて1万ドルを上回って引けた。セクター別では、ソフトウェア・サービス、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方、銀行やエネルギーが下落。

電気自動車(EV)メーカーのテスラ(TSLA)はアナリストの投資判断引き上げが好感され上昇。製薬会社のジョンソン・アンド・ジョンソン(JNJ)は開発中のウイルスワクチンの臨床試験を当初予定していた9月から前倒し、7月にも開始することを発表し上昇した。映画館を運営するAMCエンターテインメント(AMC)は7月から営業再開を発表し上昇。一方で、航空大手のジェットブルー(JBLU)やユナイテッド航空(UAL)はJPモルガンによる投資判断引き下げが嫌気され下落した。コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)はパンデミックによる損失が32億ドルに達するとの悲観的見通しを示し下落。配車サービスのウーバーテクノロジー(UBER)は、買収を検討していた料理宅配サービスのグラブハブ(GRUB)が欧州企業との提携や合併で合意間近との報道で両社とも下落した。

FRBは2020年の米国経済は6.5%のマイナス成長となることを予想している。また22年頃までゼロ金利政策を継続するとの見通しが示された。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル弱含み、米FOMCは2022年末までゼロ金利政策維持を示唆

10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円46銭から106円99銭まで下落して107円13銭で引けた。米5月消費者物価コア指数が2011年ぶりの低水準となったほか、米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り政策金利据え置きを決定、さらに見通しでゼロ金利政策を少なくとも2022年まで維持する可能性が示唆されたため、ドル売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは1.1325ドルまで下落後、1.1422ドルまで上昇して1.1376ドルで引けた。ユーロ・円は122円29銭から121円59銭まで下落したが、その後122円29銭まで再上昇する場面があった。ポンド・ドルは1.2725ドルまで下げた後に1.2813ドルまで上昇。ドル・スイスは0.9473フランまで上昇後、0.9425フランまで下落した。


■NY原油:続伸で39.60ドル、低金利政策長期化で一時40ドルに接近


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  26.60ドル   -1.62ドル(-5.74%)
モルガン・スタンレー(MS) 48.69ドル   -1.71ドル(-3.39%)
ゴールドマン・サックス(GS)213.52ドル  -4.58ドル(-2.10%)
インテル(INTC)        63.87ドル   +0.83ドル(+1.32%)
アップル(AAPL)        352.84ドル  +8.85ドル(+2.57%)
アルファベット(GOOG)    1465.85ドル +9.69ドル(+0.67%)
フェイスブック(FB)     236.73ドル  -1.94ドル(-0.81%)
キャタピラー(CAT)      132.44ドル  -1.75ドル(-1.30%)
アルコア(AA)         12.17ドル   -0.42ドル(-3.34%)
ウォルマート(WMT)      121.16ドル  -0.19ドル(-0.16%)
()                ドル      ドル(%)





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