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今日の為替市場ポイント:米国の持続的な雇用拡大に対する懐疑的な見方も


8日のドル・円は、東京市場では109円69銭から109円38銭まで下落。欧米市場でドルは109円54銭から108円24銭まで下落し、108円44銭で取引終了。

本日9日のドル・円は、主に108円台で推移か。米国の持続的な雇用拡大に対する懐疑的な見方が浮上しており、リスク選好的なドル買いはやや抑制される可能性がある。

8日の米国債券市場では、持続的な雇用拡大に対する懐疑的な見方が一部で浮上したことから、安全逃避的な債券買いが観測された。同日の米国株式市場では、ナスダック総合指数が終値ベースで過去最高値を更新しており、総じて強い動きとなった。ただ、市場関係者の間からは、「9日−10日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合では、米国経済の急速な回復を想定しているメンバーは少ないことから、やや慎重な経済見通しが提示される可能性がある」との声が聞かれている。

なお、全米経済研究所(NBER)は8日、「今年2月に米経済は景気後退入りし、史上最長だった10年超に及ぶ景気拡大局面は終了した」との見解を表明した。「5月が米国経済全般の転換点となった可能性が高い」との見方はあるものの、景気回復のペースについては見方が分かれているようだ。



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