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前場に注目すべき3つのポイント~バリュー株への水準修正の流れが意識されやすい


28日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:バリュー株への水準修正の流れが意識されやすい
■前場の注目材料:大日印、20/3営業利益12.8%増 562億円、期初計画を上回る
■関西ペイント、新材料をトヨタが採用、車載電池導電ペースト、まず「ヤリス」に


■バリュー株への水準修正の流れが意識されやすい

28日の日本株市場は、底堅い相場展開が続きそうである。27日の米国市場はNYダウが553ドル高と続伸。全米で経済活動の再開に伴い景気回復への楽観的な見方が広がり、上昇して寄り付いた。JPモルガン(JPM)のダイモンCEOが、比較的速やかな回復の可能性に言及したことも期待を強めた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比150円高の21640円。円相場は1ドル107円70銭台で推移している。

米国株高の流れを受けて、やや買い優勢の展開となろう。直近の上昇ピッチの速さから利食いも出やすいと考えられるほか、米国ではこれまで売り込まれていた銘柄への買い戻しが中心となっており、先行していたハイテク株等はまちまちの展開だった。日本においてもバリュー株を見直す流れが目立つ中、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が一服ともなれば、次第にこう着感が強まりやすいだろう。

とはいえ、ここ数日は日銀のETF買い入れは入らずも、後場に入ると断続的にインデックス買いが観測されている。経済活動再開への期待から需給は良好とも見られ、リスク選好地合いからショートポジションは積み上がりづらいだろう。そのため、高値もち合いながらも、短期筋のショートカバニーによって指数が押し上げられる局面は意識しておきたいところである。

物色はバリュー株への水準修正の流れが意識されやすい。一方で、クラウドやテレワークといった新型コロナが追い風とみられていたセクターや銘柄に対しては、売り込む流れはないものの、利食いの流れが強まりやすいだろう。また、足元で活発な取引が続いているバイオ株についても、やや利食い優勢の展開ともなれば、新興市場の中小型株特有の資金の逃げ足の速さから、荒い値動きには警戒しておきたいところである。


■大日印、20/3営業利益12.8%増 562億円、期初計画を上回る

大日印<7912>が発表した2020年3月期決算は、売上高が前期比変わらずの1兆4018.94億円、営業利益が同12.8%増の562.74億円だった。営業利益は期初計画(510億円)を上回っての着地だった。印刷事業は、印刷用紙など原材料の値上がりの影響を受けたものの、情報イノベーション事業の拡大や、製造拠点の集約などのコスト削減効果によって増益。エレクトロニクス部門は、半導体製品用のフォトマスクが減少したが、有機ELディスプレイ製造用のメタルマスクが増加。


■前場の注目材料
・日経平均は上昇(21419.23、+148.06)
・NYダウは上昇(25548.27、+553.16)
・ナスダック総合指数は上昇(9412.36、+72.14)
・シカゴ日経225先物は上昇(21640、大阪比+150)
・1ドル107円70-80銭
・SOX指数は上昇(1847.31、+26.80)
・VIX指数は低下(27.62、-0.39)
・米長期金利は低下
・日銀のETF購入
・世界的な経済活動再開
・日米欧の大型経済対策
・7-9月期の業績回復期待


・日産自<7201>日産・ルノー・三菱自、役割分担で連携加速
・トヨタ<7203>タイ全工場再開、印・欧州など続々
・関西ペイント<4613>新材料をトヨタが採用、車載電池導電ペースト、まず「ヤリス」に
・井関農機<6310>スマート化推進、つくばみらい市とデータ駆使
・サイバーダイン<7779>高齢者にリハビリロボ、筋力低下防ぐ
・楽天<4755>楽天モバイル、米イノアイ買収、5G開発強化
・富士フイルム<4901>リポソーム製剤の開発加速、米メルクと提携


☆前場のイベントスケジュール

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・特になし

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・特になし




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