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今日の為替市場ポイント:米長期金利伸び悩みでドル買い抑制も


10日のドル・円は東京市場では109円56銭から109円88銭まで反発。欧米市場でドルは109円85銭まで戻した後に109円64銭まで反落し、109円75銭で取引終了。


本日11日のドル・円は主に109円台後半で推移か。米長期金利の伸び悩みを意識して、リスク選好的なドル買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。


10日のニューヨーク市場では、新型コロナウイルスの感染拡大を嫌気して安全逃避の債券買いがやや優勢となった。世界経済のさらなる減速を警戒して短・長期間のイールドカーブ(利回り曲線)の平坦化も観測された。市場参加者の間では11日、12日に予定されているパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言が注目されている。新型ウイルスの米国経済への影響を考慮し、景気見通しや利上げについて慎重な姿勢を改めて示した場合、年内における利下げ確率は上昇するとの見方が増えているようだ。


米国の経済指標も重要な売買材料となりそうだ。10日の米国株式は堅調な企業決算を好感して反発したが、今週発表予定の12月JOLT求人軒数、1月小売売上高、1月鉱工業生産などが市場予想を下回った場合、米国株式は伸び悩み、安全逃避の債券買いは継続し、外為市場ではリスク回避のドル売りが再び強まる可能性がある。



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