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NY株式:NYダウ33ドル高、FOMC控え様子見ムード


米国株式相場は上昇。ダウ平均は33.98ドル高の27110.80、ナスダックは32.47ポイント高の8186.02で取引を終了した。サウジアラビアが石油施設への攻撃で失われた石油生産量の7割を回復したと報じられ、原油相場が下落し、朝方からもみ合いとなった。イラン最高指導者のハメネイ師がトランプ大統領との首脳会談に否定的な見方を示すなど中東情勢を巡る地政学リスクへの警戒感は根強い。明日のFOMC発表を見極めたいとの思惑から引けにかけて下げ幅を縮小し、小動きとなった。セクター別では、不動産や消費者サービスが上昇する一方でエネルギーや銀行が下落した。

原油相場の下落で、昨日下落した航空大手のアメリカン航空(AAL)やユナイテッド・コンチネンタル(UAL)など航空関連銘柄が買い戻された。ファストフードのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)は、肉メニューのカルネアサダ(メキシコ風の薄切りステーキ)の提供を開始し堅調推移。一方で、一部調査会社が7-9月期の業績不振を警告し、ノードストローム(JWN)やコールズ(KSS)、メーシーズ(M)など百貨店銘柄が軒並み下落。米長期金利の低下で、ウェルズ・ファーゴ(WFC)やJPモルガン(JPM)などの金融各社が売られた。

明日のFOMCでは利下げが確実視されているものの、米中貿易交渉を巡る不確実性がやや後退したほか、連銀高官の多くは景気減速の兆しが見えない限り、金融政策は現状維持が望ましいとの見解を示しており、パウエルFRB議長が今後の金利見通しについてどのような説明を行うかが焦点となるだろう。

Horiko Capital Management LLC



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