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前場に注目すべき3つのポイント~米中協議や英国ブレグジット問題の行方を見守る


4日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:米中協議や英国ブレグジット問題の行方を見守る
■前場の注目材料:泉州電、3Q営業利益8.4%増、建設需要が堅調
■KDDI、ドローンで長距離物流、プロドローンと三重—静岡間で実証


■米中協議や英国ブレグジット問題の行方を見守る

4日の日本株市場は、祝日明けの米国市場の下落影響を受けようが、売り一巡後は底堅さが意識されそうである。レイバーデー明け3日の米国市場は、NYダウが285ドル安となった。中国が米国を世界貿易機関(WTO)に提訴するなど米中貿易摩擦の長期化が懸念されたほか、8月ISM製造業景況指数が約3年ぶりに節目となる50を下回り、景気減速への警戒感が広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円安の20590円。円相場は1ドル105円90銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売りが先行しよう。米中両国の通商交渉当局者は今月行う予定の会合日程を設定できていないとも伝えられており、交渉再開に向けた動向を見守る格好である。ただし、前日の段階で慎重姿勢から商いは膨れておらず、グローベックスの米株先物では150ドル安程度は織り込まれており、売り一巡後は下げ渋る格好から次第に底堅さが意識されそうである。

とはいえ、ISM製造業が3年ぶりに50割れとなり、景気後退懸念が強まりやすい。今週は多くの経済指標の発表が予定されていることもあり、押し目買いの流れは強まりづらい。さらに、英議会で3日、与党・保守党の下院議員1人が野党に移籍し、与党は実質的な過半数を失った。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る情勢が一段と緊迫してきており、これを見極めたいとする模様眺めムードの中で、商いは膨らみづらいだろう。

日経平均は足元でもち合いレンジの上限レベルでの推移をみせているが、このレンジを突破してくるには米中協議再開からの進展等がみられるかがポイントとなる。ただ、米中貿易摩擦以外にも英国のEU離脱問題など外部環境の不透明要因は多く、リバランス中心の売買にとどまりやすいところでもある。

一方で、センチメントが弱気に傾いている中で、ポジションはショートに傾いており、PBR1倍水準での割安意識に伴う底堅さが意識されているなかでは、需給妙味の大きい銘柄などへは断続的にもショートカバーの流れをみせてこよう。また、米国では半導体株が下げているが、いずれも売り先行後は横ばい推移をみせていた。その他、本日の処は既存店売上高を発表したファーストリテ<9983>が下支えとして意識されそうだ。


■泉州電、3Q営業利益8.4%増、建設需要が堅調

泉州電<9824>は第3四半期決算を発表。営業利益は前年同期比8.4%増の29.76憶円だった。民間設備投資向け電線の一部で需要の減少があったものの、建設需要が堅調に推移した。通期計画に対する進捗率は70%となる。


■前場の注目材料
・日経平均は上昇(20625.16、+4.97)
・米長期金利は低下
・株安局面での自社株買い
・米追加利下げ期待
・欧州中央銀行(ECB)が追加緩和検討
・日銀のETF購入

・ロジスネクス<7105>米中で事業拡大、三菱ロジは米国、中外炉工業は中国
・KDDI<9433>ドローンで長距離物流、プロドローンと三重—静岡間で実証
・三菱商<8058>英・分散電源社に出資、アフリカ事業拡大
・トヨタ紡織<3116>米国でシート生産の新会社
・NEC<6701>ICTでラグビーW杯に貢献、大会初の顔認証提供
・ブラザー<6448>21年3月めどRPA全社導入、労働時間1割削減

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・09:50 黒田日銀総裁あいさつ(FIN/SUM 2019)
・10:30 片岡日銀審議員あいさつ(函館市)

<海外>
・10:30 豪・4-6月期GDP(前年比予想:+1.4%、1-3月期:+1.8%)
・10:45 中・8月財新サービス業PMI(予想:51.7、7月:51.6)




<SF>

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