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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米当局者のタカ派姿勢に期待感も


2日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米中貿易協議の継続を好感したドル買いは徐々に弱まる見通し。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の当局者からタカ派寄りの見解が示された場合、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利下げ(0.50ポイント)を想定したドル売りは後退しそうだ。

前週末の米中首脳会談での通商協議継続に関する合意を受け、昨日1日の海外市場ではリスク選好的なムードが広がりやや円売りに振れやすい地合いとなった。同時に貿易戦争による米国経済の先行きへの懸念は弱まり、ISM製造業景況指数の予想外の堅調な内容を受けドル買い基調となった。本日アジア市場では、米通商代表部(USTR)が欧州連合(EU)に対し大型民間航空機への補助金をめぐる追加関税を発動する可能性が報じられ、ドル・円は朝方の取引で一時108円22銭まで軟化した。ただ、週明け以降のドル買いは根強く、その後は徐々に値を戻す展開となった。

この後の欧米市場では、引き続きドル買い・円売り基調に振れやすいが、米中対立回避を好感した動きは消化される見通し。今夕発表の英6月建設業PMIやユーロ圏5月生産者物価指数などで景気の下振れが意識されれば欧州通貨売りが続き、ドル選好地合いが鮮明となろう。一方、今晩はウィリアムズNY連銀総裁とメスター米クリーブランド連銀総裁のタカ派寄りのメンバーによる講演が予定される。次回FOMCでの利下げが見込まれるなか、その前提である米中貿易摩擦が緩和に向かうなら大幅利下げ観測を弱める見解が示されても不自然ではなく、ドル買いを支援しそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・6月建設業PMI(予想:49.2、5月:48.6)
・18:00 ユーロ圏・5月生産者物価指数(前年比予想:+1.7%、4月:+2.6%)
・19:35 ウィリアムズNY連銀総裁講演(世界経済と金融政策の見通し、チューリッヒ)
・24:00 メスター米クリーブランド連銀総裁講演(経済見通し、ロンドン)
・OPECプラス会合

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