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今日の為替市場ポイント:日・中の株式市場動向が手掛かり材料に


15日のドル・円相場は、東京市場では112円10銭から111円89銭まで下落。欧米市場でドルは111円90銭から112円08銭まで買われており、112円04銭で取引を終えた。

本日16日のドル・円は引き続き112円を挟んだ水準で推移か。日本、中国の株式市場が底堅い動きを見せた場合、リスク回避的なドル売りは抑制される見込み。

15日のニューヨーク市場では、株式は小幅安となり、米長期債利回りはやや低下。この日発表された4月NY連銀製造業景気指数は、10.1と、3月実績の3.7を上回った。市場予想は8.0程度。NY連銀製造業景気指数の改善を受けて米長期債利回りは一時上昇したが、米国株式は伸び悩んだことから、長期債利回りは反落した。

市場関係者の間では「17日発表の中国1-3月期GDPなどの経済指標と18日発表の3月米小売売上高の結果を確認したい投資家が増えている」との声が聞かれている。これらの経済指標が予想とおおむね一致した場合、「米国株式は再び強い動きを見せる」との声が聞かれている。為替については米中の株式市場の動向を意識した取引になるとの見方が多いようだ。

ムニューシン米財務長官は15日、「米中は貿易交渉の最終段階に近づいた」との見方を示した。状況については楽観視できないものの、技術移転の強要禁止などの合意事項を確実に履行する手段で双方が合意する可能性はあるため、4月中の交渉決着を意識したドル買い・円売りが次第に広がる可能性がある。




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