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欧米為替見通し:ドル・円は弱含みか、米利上げ休止観測でドル売り継続


10日の外為市場では、ドル・円は弱含む展開を予想する。前日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)12月会合のハト派寄りの議事要旨から利上げ休止観測が広がり、ドル売り継続の見通し。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長など当局者の慎重な見解も下げを支援しそうだ。

FRBが9日に公表したFOMC議事要旨(昨年12月18-19日開催分)は、多くのメンバーが株安への懸念から追加利上げに慎重姿勢をみせるなどハト派色の強いトーンが目立った。想定通りではあったが、米国経済の減速感も顕著になりつつあり、目先のドル買い意欲は減退に向かう見通し。本日のアジア市場では、中国のインフレ関連指標が予想よりも鈍化し、中国経済の減速懸念が改めて強まったこともあり、ドル売り、円買いが優勢となり、ドル・円は前日NY市場に続き108円を割り込んだ。

本日の海外市場でもFOMC議事要旨を消化する展開となりそうだ。今晩はFRBのパウエル議長やリッチモンド、セントルイス、シカゴ、ミネアポリスの各地区連銀総裁らが講演などで発言する。議事要旨をなぞるような慎重姿勢が見込まれるため、ドル買いは一段と後退する見通し。一方、前日まで開かれていた米中の次官級通商協議に関し、米通商代表部(USTR)は声明で、中国側による1.2兆ドル規模の輸入拡大で米貿易赤字是正に一定の進展がみられたとし、無難通過で警戒的な円買いは弱まるだろう。また、ユーロ・ドルは利益確定売りが出やすい水準に達しており、ドルの下げは限定的とみる。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・21:30 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(2018年12月12-13日開催分)
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:22.6万件、前回:23.1万件)
・22:35 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演(長期的成長について)
・02:00 パウエル米FRB議長講演(ワシントン経済クラブ)
・02:40 ブラード米セントルイス連銀総裁講演(経済と金融政策)
・03:00 エバンス米シカゴ連銀総裁が討論会参加(経済と金融政策)
・03:00 米財務省30年債入札(160億ドル、リオープン)
・03:20 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁講演(移民と経済成長)
・07:30 クラリダ米FRB副議長講演(ニューヨーク大学フォーラム)




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