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今日の為替市場ポイント:米中貿易摩擦解消への期待でドル下げ渋りも


11月30日のドル・円相場は、東京市場では113円49銭から113円34銭まで下落。欧米市場でドルは113円41銭まで売られた後に113円71銭まで反発し、113円54銭で取引を終えた。

本日12月3日のドル・円は、主に113円台半ば近辺で推移か。米中首脳は追加関税見送りで合意したことから、二国間の貿易摩擦解消への期待が浮上している。新たな円買い材料が提供されない場合、ドルは113円台半ば近辺で下げ渋る可能性がある。

報道によると、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は1日、新たな関税を一時的に見送ると約束し、貿易問題などを巡って二国間の対立が深まることを避けることで合意した。米国は、中国製品2000億ドル相当への関税率を10%で据え置く。来年1月1日から25%の関税率が適用されることになっていたが、関税率の引き上げは先送りされる。

ホワイトハウスは、「構造改革に関して90日後に進展がなければ、米国が関税率を25%に引き上げる」、「中国は米国からの農産品の購入をただちに開始し、多額の米国製品を購入する」と発表している。中国外相も「米中両国は全ての関税撤回に関して協議を強化する」との見方を示していることから、米国の貿易収支は改善に向かうことが予想される。貿易収支の改善は米経済成長にも寄与することになるが、外為や債券市場の反応が注目される。




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