米国株見通し：年末商戦期待が膨らむが、米中懸念が引き続き重しに

S&P500先物　 　 　 　2669.00（- 1.00）　（18:15現在）
ナスダック100先物　　6663.00（-10.25）　（18:15現在）

　18時15分時点のグローベックス米株式先物市場で、S&P500先物とナスダック100先物は小安く推移。NYダウ先物は前日比ほぼ横ばいで推移している。欧州株式市場は小幅高安まちまち。時間外取引のNY原油先物は前日比0.70ドルほどの下落で推移。こうした流れを受け、27日の米株式市場は売り買い交錯気味に始まりそうだ。

　米国のブラックフライデーの販売が好調となったほか、前日の「サイバーマンデー」も好調とみられ、年末商戦への期待が膨らむ。ただ、トランプ大統領が、関税引き上げの見送りを求める中国の要請を受け入れる可能性は非常に低い、と発言したことが(26日付けWSJ紙)、引き続き懸念されよう。また、「英国の離脱承認は米英間の通商阻害の可能性とトランプ大統領が指摘」とも伝えられている。NY原油先物は、サウジアラビアの増産やユーロ安による割高感が重しとなり、軟調推移が見込まれる。

　本日発表となる米経済指標では、11月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)が注目されるが、前回から低下が予想され、株式市場にはややネガティブな材料となる可能性がある。そのほかは住宅関連指標であり、住宅市場のピークアウト感が再認識される可能性がある。



＜KK＞