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今日の為替市場ポイント:人民元相場の動向を注視する展開


20日のドル・円相場は、東京市場では112円62銭から112円21銭まで下落。欧米市場でドルは112円50銭から111円39銭まで反落し、111円44銭で取引を終えた。

本日23日のドル・円は、111円台で推移か。トランプ大統領のドル高けん制発言を受けて、目先的にリスク選好的なドル買い・円売りは抑制される見込み。人民元相場の動向などが手掛かり材料となりそうだ。

20日のニューヨーク市場では、トランプ米大統領が「中国や欧州連合(EU)が通貨を人為的に操作している」との意見を述べたことや、米CNBCが「大統領はFRBがあと2回の利上げに踏み切る可能性を懸念している」とのホワイトハウス高官の話を伝えたことから、リスク回避のドル売りが活発となった。人民元安について、ムニューシン米財務長官はロイターとのインタビューで、「人民元安を牽制、為替操作の兆候が無いか注視している」と答えている。

ロイターの報道によると、米財務省は10月15日に公表予定の半期毎為替報告書で人民元安を精査する意向のようだ。米財務省は現時点で中国を為替操作国に認定していないものの、中国が人民元安をこのまま放置した場合、市場関係者の間からは「米国は中国を為替操作国に認定する可能性が高い」との声が聞かれている。本日発表される人民元の中心レートが20日の6.7671元との比較で元高の水準に設定された場合、リスク回避的なドル売り・円買いは一服するとの見方が多いようだが、そうでなければ、株安・円高の相場展開となる可能性がある。




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