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今日の為替市場ポイント:日経平均株価下げ渋りでドルは110円台維持も


27日のドル・円相場は、東京市場では110円21銭から109円69銭まで反落。欧米市場でドルは109円72銭から110円49銭まで上昇し、110円24銭で取引を終えた。

本日28日のドル・円は、主に110円台前半で推移か。原油価格の上昇はドル買い材料となりそうだ。米長期金利の低下や米国株安は無視できないものの、日経平均株価が下げ渋った場合、ドル・円は110円台を維持するとみられる。

27日のニューヨーク市場ではドイツの政治不安を嫌気してユーロ売り・米ドル買いが活発となった。ドイツの移民政策を巡って連立与党内で対立が生じており、問題解決に手間取っているメルケル独首相に対して厳しい批判が出ていることがユーロ売り材料となっているようだ。報道によると、キリスト教社会同盟(CSU)は国境管理の厳格化を要求しており、その期限は今週末に迫っている。

移民政策を巡ってキリスト教民主同盟(CDU)とCSUは以前から対立していたが、市場関係者の間では妥協案が提示されることでこの問題は解決されるとみられていた。しかしながら、状況は全く進展していないため、メルケル首相は28日の欧州連合(EU)首脳会議でEU域外との国境管理強化策について各国首脳に支持を呼び掛けるもようだ。

なお、CDU・CSUのカウダー下院院内総務は27日、独公共放送ARDで「7月1日に移民政策を再び議論するため会合が開かれる」と語った。市場関係者の間では「この会合で両党が合意できなければ、連立政権解消に対する警戒感が高まり、ユーロ売りが強まる可能性がある」との声が聞かれている。



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