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前場に注目すべき3つのポイント~23000円を意識した相場展開、米朝首脳会談やFOMC結果を先回り


12日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:23000円を意識した相場展開、米朝首脳会談やFOMC結果を先回り
■決算チェック:博報堂DY、19年3月期業績予想を上方修正
■前場の注目材料:リコー、見て覚えて走る AIロボ開発 映像を学習 経路生成


■23000円を意識した相場展開、米朝首脳会談やFOMC結果を先回り

12日の日本株市場は23000円を意識した相場展開になりそうだ。11日の米国市場は、イタリア新政権のトリア経済相がユーロ圏への残留を表明し、欧州株が全面高商状となったことが好感されたが、米朝首脳会談やFOMC結果を見極めたいとの思惑から上値は限られた。しかし、シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円高の22920円と23000円が射程に入ってきているほか、円相場は1ドル110円台を回復しており、これを受けて先物主導のインデックス売買が日経平均を押し上げよう。

昨日の日経平均は指数インパクトの大きい値がさ株がけん引。重要なイベントを控えて、東証1部の出来高は11億株にとどまっており、インデックスに絡んだ商いが中心となった。本日も引き続き同様の相場展開になりやすいだろうが、米朝首脳会談は日本時間午前10時から開催される。後場には状況が報じられる可能性もあり、これが市場に大きく影響を与えてくることも意識されよう。世界にインパクトを与えてくると見込まれるなか、先回り的な流れからインデックスに絡んだ売買で一気に23000円を窺う相場展開もありそうだ。FOMCでの利上げを織り込んだ動きも意識されるところであろう。その他、相場のインパクトを狙った短期筋の値幅取り狙いの売買も活発化することも期待される。

そのため、シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップ・アップで始まった後はこう着が続こうが、後場に入ってからの動向が注視されそうである。ただ、インデックスに絡んだ売買が中心になるため、指数インパクトの大きい値がさ株に振らされやすいだろう。

(村瀬 智一)


■博報堂DY、19年3月期業績予想を上方修正

博報堂DYは11日、19年3月期業績予想を修正。売上高を1兆4600億円から1兆4708億円、営業利益を551憶円から656憶円に上方修正した。連結子会社であるユナイテッド<2497>において、営業投資有価証券売却による売上及び利益計上(見込み)を発表。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(22804.04、+109.54)
・NYダウは上昇(25322.31、+5.78)
・ナスダックは上昇(7659.93、+14.41)
・米原油先物は上昇(66.10、+0.36)
・シカゴ日経225先物は上昇(22920、大阪比+130)
・1ドル110円00-10銭
・米朝首脳会談への期待
・日銀が大規模緩和継続

・リコー<7752>、見て覚えて走る AIロボ開発 映像を学習 経路生成
・パイオラックス<5988>、拠点刷新、国内工場など75億円投資、最新生産技術で合理化


☆前場のイベントスケジュール

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