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11日の米国市場ダイジェスト:NYダウは5ドル高、米朝首脳会談を注視


■NY株式:NYダウは5ドル高、米朝首脳会談を注視

11日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は5.78ドル高の25322.31、ナスダックは14.41ポイント高の7659.93で取引を終了した。イタリア新政権のトリア経済相がユーロ圏への残留を表明し、欧州株がほぼ全面高となり、米国株も買いが先行。しかし、米朝首脳会談やFOMC結果を見極めたいとの思惑から上値は限られた。前週末のG7首脳会議では、貿易問題を巡る米国と他国の対立が明らかとなったが、株式相場への影響は限定的となった。セクター別では、食品・飲料・タバコや運輸が上昇する一方で半導体・半導体製造装置や商業・専門サービスが下落した。

航空大手のサウスウエスト航空(LUV)は、経済紙「バロンズ」に株価上昇を予想する記事が掲載され、堅調推移。同業のユナイテッド・コンチネンタル(UAL)やアメリカン航空(AAL)にも買いが広がった。靴小売のDSW(DSW)は決算内容が好感され、上昇。一方で、半導体のインテル(INTC)は、一部アナリストが2019年に同社が厳しい競争に直面する可能性に言及し、売られた。

建築資材のUSG(USG)は、第2位株主である同業の独クナウフによる70億ドルの買収案に合意した。筆頭株主である投資会社のバークシャー・ハサウェイ(BRKB)はUSGへの投資から撤退する。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米朝首脳会談への期待でドル・円は110円台に上昇

11日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円85銭から110円12銭まで上昇し、110円04銭で引けた。米朝首脳会談の実現に慎重ながら期待感が広がり、リスク選好的なドル買い・円売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1775ドルまで下落後、1.1814ドルまで上昇し、1.1784ドルで引けた。イタリアのジョバンニ・トリア伊財務相が地元紙とのインタビューで、イタリアがユーロを離脱する協議をしていないことを明らかにしたことから、市場の警戒感は後退し、ユーロを買い戻す動きがみられた。ユーロ・円は、129円43銭から129円90銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.3363ドルから1.3403ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9868フランから0.9841フランまで下落した。


■NY原油:反発で66.10ドル、原油増産の思惑はやや後退

NY原油先物7月限は反発(NYMEX原油7月限終値:66.10 ↑0.36)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は前日比+0.36ドルの66.10ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて66.35ドルまで買われた。石油輸出国機構(OPEC)加盟国やロシアによる原油増産の有無を見極める必要があるとの見方が広がり、原油増産の思惑はやや後退していることから、原油先物は底堅い動きとなった。米朝首脳会談に対する関心はあまり高くなかったようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  30.06ドル   +0.05ドル(+0.17%)
モルガン・スタンレー(MS) 51.78ドル   -0.13ドル(-0.25%)
ゴールドマン・サックス(GS)234.09ドル  +0.70ドル(+0.30%)
インテル(INTC)        54.52ドル   -0.53ドル(-0.96%)
アップル(AAPL)        191.23ドル  -0.47ドル(-0.25%)
アルファベット(GOOG)    1129.99ドル +9.12ドル(+0.81%)
フェイスブック(FB)     191.54ドル  +2.44ドル(+1.29%)
キャタピラー(CAT)      156.30ドル  +0.98ドル(+0.63%)
アルコア(AA)         49.92ドル   +1.40ドル(+2.89%)
ウォルマート(WMT)      84.30ドル   -0.06ドル(-0.07%)
スプリント(S)         5.26ドル   +0.09ドル(+1.74%)








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