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調整一巡感意識も富士フイルムの急落が神経質にさせるか【クロージング】


31日の日経平均は6営業日続落。193.68円安の23098.29円(出来高概算18億2000万株)で取引を終えた。30日の米国市場では世界的な金利上昇への警戒感からポジションを手仕舞う動きが強まり、NYダウは362ドル安となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円安の23190円となり、これにサヤ寄せする格好から売りが先行。ただし、前日の段階でNYダウ先物が大きく下げていたこともあり、織り込み済みとの見方から寄付き後は下げ渋る展開に。

後場に入るとトランプ大統領の一般教書演説のイベント通過やダウ先物が強い値動きをみせたこともあり、一時23375.38円まで切り返す局面もみられた。しかし、後場半ばから再び先物主導で下げに転じると、大引けにかけて一段安となった。また、引け後に決算発表を控えていた富士フイルム<4901>が引け間際に大きく売り込まれるなど、決算が本格化する中で、神経質にさせている。また、円相場が108円60銭台と円高に振れて推移していたことも、手掛けづらくさせた。

セクターではその他製品、ガラス土石が辛うじてプラスをキープ。一方でその他金融、鉱業、鉄鋼、精密機器、建設、輸送用機器、銀行、保険、電力ガス、不動産の弱さが目立った。東証1部の騰落銘柄は、前引けでは値上がり数が過半数を占めていたが、大引けでは値下がり数が1600を超えて、全体の7割を占めている。

日経平均は中長期の支持線として意識される13週線までの調整をみせている。結果的には年初の急伸部分を帳消しにしてしまっているが、調整一巡感は意識されやすいところ。米国では大統領の一般教書演説が通過したことから反発が意識されるが、連邦公開市場委員会(FOMC)を見極めたいとのムードから利食いも出やすいところ。世界的に利益確定の流れが強まってきており、一段の調整も意識されやすい。特に決算発表が本格化しているため機関投資家は動けず、本日の富士フイルムのような動きが出てくると、より手控えムードにつながりそうだ。(村瀬 智一)



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