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海外勢の売り一巡で下げづらい需給状況に【クロージング】


11日の日経平均は3営業日続伸。127.65円高の22938.73円(出来高概算14億2000万株)で取引を終えた。終値ベースでは11月8日以来の22900円を回復している。8日の米国市場は、11月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を大幅に上振れ雇用情勢の堅調さが示されたほか、つなぎ予算可決で政府機関閉鎖への懸念が後退し終日堅調推移となった。この流れを引き継ぐ格好から買いが先行すると、寄付き直後には22900円を回復する場面をみせた。その後はこう着感の強い相場展開となり、一時下げに転じる場面もみせた。しかし、後場に入り再び底堅い動きをみせる中、引けにかけて上げ幅を広げており、本日の高値で取引を終えた。東エレク<8035>、京セラ<6971>といったハイテク株が利益確定の売りに押されており、これが日経平均の重しとなる半面、銀行が終日堅調だったことが、安心感につながっている。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは、石油石炭、銀行、ガラス土石、機械、保険、繊維、鉄鋼、ゴム製品が上昇。一方で、建設が下落率トップだったほか、海運、陸運、不動産が小安い。指数インパクトの大きいところでは、KDDI<9433>、ダイキン<6367>、ソフトバンクG<9984>、コナミHD<9766>がしっかり。

日経平均は22900円接近場面での戻り売り圧力が意識されていたが、後場に入っての断続的なインデックス買いによって、形状としては下ヒゲを残しての陽線となった。小幅ながらも下値を切り上げており、引き続き、もち合いレンジの突破が意識されやすく、11月9日高値23382.15円を目指したトレンド形成が期待されそうである。海外勢のフローが限られてくる一方で、調整局面では日銀のETF買い入れが需給の下支えになりやすい。また、海外勢についても、売り越し基調が続いているが、ヘッジファンドの決算に伴う売りが一巡したとの見方もあり、下げづらい需給状況だろう。(村瀬智一)



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