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前場に注目すべき3つのポイント~押し目買い意欲の強さや物色対象の変化を見極めるところ


13日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:押し目買い意欲の強さや物色対象の変化を見極めるところ
■外資系証券の注文動向:差し引き220万株の買い越し
■前場の注目材料:アリババ「独身の日」セールで2.7兆円突破

■押し目買い意欲の強さや物色対象の変化を見極めるところ

今週はやや方向感の掴みづらい相場展開になりそうだ。日経平均の9日の乱高下によって、いったんはピーク感が意識されやすい状況である。10日の米国市場では、税制改革案を巡る上下院の違いから年内の同法案成立に懐疑的な見方が広がっており、投資家心理の悪化が相場の上値を抑えた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円安の22465円となり、これにサヤ寄せする格好から、利食い優勢の展開になろう。

とはいえ需給状況は良好であり、押し目買い意欲は強い。決算シーズン入り直後に決算を発表した安川電機<6506>が、10月23日発表の決算で利食いが強まったものの、その後は強いトレンドが継続しており、連日で高値を更新。需給状況が良好の中では、調整局面が押し目買いの好機になっている。成長期待の大きいソニー<6758>、東京エレクトロン<8035>なども、9日に乱高下をみせたものの、押し目買い意欲は強く、週末は5日線レベルでの底堅い値動きをみせている。

相場のけん引役だった主力処には利益確定も出やすく、売り買いが交錯しやすいだろうが、先高観が後退した訳ではなく、一方で相対的に出遅れている中小型株を見直す流れが期待されそうだ。決算発表はピークを通過したものの、今週も500社近い企業の決算発表が予定されており、決算内容を手掛かりとした物色も活発だろう。決算ピーク通過で国内機関投資家は動きやすくなるため、押し目買い意欲の強さや物色対象の変化を見極めるところである。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き220万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り930万株、買い1150万株、差し引き220万株の買い越しとの観測。

11月 06日(月):380万株の買い越し
11月 07日(火):110万株の売り越し
11月 08日(水):110万株の売り越し
11月 09日(木):460万株の買い越し
11月 10日(金):250万株の買い越し


■前場の注目材料

・ナスダックは上昇(6750.94、+0.89)
・マザーズ指数は上昇、(1143.67、+10.96)
・好業績銘柄への物色意欲の強さ
・アリババ「独身の日」セールで2.7兆円突破
・電機や機械の回復が鮮明、4社に1社が最高益
・10月の中国新車販売、大手3社そろって2ケタ増


☆前場のイベントスケジュール

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・特になし



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