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前場に注目すべき3つのポイント~先高観は根強いが地政学リスクが重石に


18日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:先高観は根強いが地政学リスクが重石に
■外資系証券の注文動向:差し引き330万株の売り越し
■前場の注目材料:ファナック<6954>、中型で高精密な射出成形機、型締め力450トン投入


■先高観は根強いが地政学リスクが重石に

18日の日本株市場は先高観が根強いものの、過熱感からこう着感が強まりそうだ。17日の米国市場は、金融やヘルスケア企業の好決算が相次ぎ、ダウは史上初となる23000ドルを一時突破した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の21370円となり、これにサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開となろう。ただし、ネットフリックスは決算が評価されるものの、利益確定の流れが優勢となっており、ハイテク株への波及は期待しづらい。

また、神戸鋼問題では、子会社が米国の顧客向けに販売した品質データを改ざんした製品に関する書類を提出するよう米司法省から求められたと発表。日本製の信頼低下への懸念や自動車販売等への影響が警戒されてこよう。そのほか、中国の共産党大会が開幕するが、北朝鮮によるミサイル発射等の動きが警戒されており、地政学リスクが重石になりやすい。

そのため、インデックスに絡んだ売買が中心となるが、それ以外は慎重姿勢が強まる可能性がある。昨日は電池関連などの一部が物色されており、材料株等での循環物色に限られそうである。中小型株への物色も意識されるが、マザーズの弱さなどをみると、積極的な売買は限られよう。その他、防衛関連への物色等が意識されやすい。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き330万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り810万株、買い480万株、差し引き330万株の売り越しとの観測。

10月 11日(水): 70万株の買い越し
10月 12日(木): 310万株の売り越し
10月 13日(金): 600万株の買い越し
10月 16日(火): 190万株の売り越し
10月 17日(水): 190万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(22997.44、+40.48)
・NY原油は上昇、(51.88、+0.01)
・日経平均は11営業日続伸(21336.12、+80.56)
・シカゴ日経225先物(21370、+20)
・衆院選情勢、自公優勢でアベノミクス加速期待

・ファナック<6954>、中型で高精密な射出成形機、型締め力450トン投入
・デンソー<6902>、アイルランド社と協業、ドライバーモニター開発
・関西電力<9503>、大飯原発1、2号機廃炉へ、安全対策に巨額費用、再稼働断念
・富士通<6702>、仮想現実楽しめるパソコン、初の自社製ゴーグル型端末


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・09:00  LNG産消会議2017
・10:10  国債買い入れオペ(残存期間10年超)(日本銀行)
・10:30  桜井日銀審議委員が講演

<海外>
・特になし



<HT>

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