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需給整理進捗も目先は北朝鮮情勢の落ち着きを見守る【クロージング】


5日の日経平均は続落。122.44円安の19385.81円(出来高概算16億4000万株)で取引を終えた。4日の米国市場はレーバーデーの祝日で休場だったこともあり、休場明けの米国市場の反応を見極めたいムードながら、4日の欧州市場は全般軟調ながらも小幅な下げにとどまっており、自律反発の流れが先行した。しかし、寄付き直後につけた19542.78円が高値となり、その後はじりじりと利食いに押される展開。北朝鮮の地政学リスクが嫌気されるなか、午後には一時19354.59円まで下げ幅を広げた。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1700を超えており、全体の8割を占めている。セクターでは輸送用機器が小幅に上昇したほかは32業種が下げており、海運、その他製品、水産農林、倉庫運輸、証券、空運、不動産の下げがきつい。そんな中、物色は防衛関連の一角に集中しており、石川製<6208>の上昇率は20%を超えている。

急ピッチの下げによってセリングクライマックスが意識されやすいところだが、北朝鮮情勢の緊張により、押し目買いも入れづらい需給状況であろう。イレギュラー的に下げる銘柄も散見されるなか、強制ロスカットにつながる格好になっているようだ。日経平均の下落率0.63%、TOPIXが0.80%に対して、東証2部が1.70%、JASDAQが1.98%、マザーズが4.65%と個人主体の中小型株の弱さが目立っている。これまで強い相場展開が続いていたこともあり、需給整理が加速していると考えられる。


これにより一気に需給整理が進捗するとみられるが、目先は北朝鮮情勢の落ち着きを見守ることになりそうだ。



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