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前場に注目すべき3つのポイント~北朝鮮の核実験を嫌気、もち合いレンジ上限での底固め


4日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:北朝鮮の核実験を嫌気、もち合いレンジ上限での底固め
■外資系証券の注文動向:差し引き190万株の売り越し
■前場の注目材料:パナソニック、欧州でエアコン生産検討、チェコの工場活用


■北朝鮮の核実験を嫌気、もち合いレンジ上限での底固め

週明けの日本株市場は、米国がレーバーデーの祝日で休場となることもあり、商いが膨らみづらいなかで、北朝鮮による核実験の強行を受けた不安定な相場展開になりそうである。北朝鮮は3日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)搭載用の水素爆弾の実験に「完全に成功した」と発表。核実験は昨年9月9日以来、約1年ぶりで通算6回目。これを受けてシカゴ日経225先物は時間外で一時19440円まで下押す場面もみられており、この影響から売りが先行することになりそうだ。

ただし、日経平均は先週の上昇で25日線や26週線を捉えており、短期的な達成感も意識されやすいところである。これまでのボトム圏でのもち合いレンジ(19300-19550円)を突破してきており、このレンジ上限を支持線として機能するかを見極めたいところであろう。この水準での底堅さが意識されるようだと、次第に押し目拾いの流れに向かいやすいだろう。

JASDAQ平均が27年ぶりの高値水準をつけるなど、中小型株物色が活発化している。中小型株の中でも相対的に出遅れている銘柄が選好されやすくなるが、中小型株への関心は引き続き強いとみておきたい。また、現在休会中の米連邦議会が9月5日に審議を再開する。9月末に向けて政府閉鎖といった懸念が次第に強まり、米国の財政運営への懸念がリスク要因になる可能性がある。

しかし、米南部テキサス州を直撃した大型ハリケーン「ハービー」による被害が拡大。ハービーによる自然災害を受けて、被災者支援と暫定予算、連邦債務の法定上限引き上げの法案を組み合わせる公算。これにより、政府機関閉鎖が当面回避される上に、債務上限問題では団結せざるを得ないだろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き190万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り760万株、買い570万株、差し引き190万株の売り越しとの観測。

08月28日(月):140万株の売り越し
08月29日(火):140万株の売り越し
08月30日(水):130万株の売り越し
08月31日(木):10万株の買い越し
09月1日(金):580万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは続伸(21987.56、+39.46)
・ナスダックは上昇(6435.33、+6.67)
・JASDAQは9営業日続伸、中小型株物色活発
・NY原油は上昇(47.29、+0.06)
・日経平均、米株高を受けて3日続伸
・4-6月法人企業統計、設備投資1.5%増


・パナソニック<6752>、欧州でエアコン生産検討、チェコの工場活用
・トリドール<3397>、「丸亀製麺」米本土に進出
・IHI<7013>、米ターボ3倍、20年度販売100万台、新工場の建設検討
・住友商<8053>、北アフリカ開拓、インフラプロ・自動車製造、モロッコの銀行と覚書
・パナソニック<6752>、台湾増産、パソコン、20年に5割、「頑丈型」好調


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:00  営業毎旬報告(8月31日現在、日本銀行)

<海外>
・特になし



<HT>

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