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後場に注目すべき3つのポイント~1年半ぶり2万円回復、需給状況は大きく改善


2日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・1年半ぶり2万円回復、需給状況は大きく改善
・ドル・円は111円63銭付近、ドル強含み、日経平均は2万円台を堅持
・小林洋行<8742>が5月の月間売買実績を発表


■1年半ぶり2万円回復、需給状況は大きく改善

日経平均は大幅に続伸。279.28円高の20139.31円(出来高概算10億5000万株)で前場の取引を終えた。2万円回復は2015年12月以来、約1年半ぶり。米5月ADP雇用統計が予想を上回る内容だったことを受けて、週末の米雇用統計への期待も高まる格好となった。シカゴ日経225先物清算値(19930円)にサヤ寄せする格好から19900円を回復して始まった日経平均は、寄付き直後にあっさり2万円の大台を回復すると、その後も強含みの展開が続く中、前引けにかけて上げ幅を拡大させている。

セクターでは証券が上昇率トップとなったほか、鉄鋼、銀行、石油石炭、海運、鉱業、保険、非鉄金属が堅調。一方で、食料品、情報通信、水産農林が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、京セラ<6971>、TDK<6762>が日経平均をけん引する格好。東証1部の騰落銘柄は、値上り数が1400を超えており、全体の7割を占めている。

日経平均はあっさり2万円の大台を回復し、その後も上げ幅を広げてきている。225先物はランチライムで一時20190円まで上げ幅を広げてきており、後場はショートカバーを誘い込む流れになりやすいだろう。もち合いレンジを突破したことで需給状況は大きく改善することになり、上へのトレンドが強まりやすいだろう。

一方で、ロシアゲート問題に揺れるトランプ政権だが、FBIのコミー前長官に圧力をかけたとされる問題で、コミー氏が早ければ来週にも上院情報特別委員会で証言する意向であることが明らかとなっている。週末の雇用統計が予想を上回ったとしても、政治混乱リスクが高まりやすいなか、強弱感が対立しやすいところでもある。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は111円63銭付近、ドル強含み、日経平均は2万円台を堅持

2日午前の東京市場でドル・円は強含み。日経平均株価は2万円の大台を突破した後も上げ幅を拡大していることから、リスク選好的なドル買い・円売りが観測されている。ただし、112円近辺には顧客筋のドル売り注文が多少残されており、ドルが112円を超えて一段高となる可能性については懐疑的な見方が多い。

ここまでのドル・円の取引レンジは111円31銭から111円68銭。ユーロ・円は、124円84銭から125円27銭で推移。ユーロ・ドルは、1.1212ドルから1.1222ドルで推移。

12時23分時点のドル・円は111円63銭、ユーロ・円は125円20銭、ポンド・円は143円76銭、豪ドル・円は82円41銭で推移している。


(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・小林洋行<8742>が5月の月間売買実績を発表

・enish<3667>、MXS三菱<1670>など10社がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます

・日本銀行
「資産が500兆円を初めて突破した」

・外務省
「米トランプ政権がパリ協定脱退を表明したことは残念」


☆後場の注目スケジュール☆

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・特になし

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・特になし




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