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前場に注目すべき3つのポイント~上げ一服で決算を手掛かりとした個別物色へ


27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:上げ一服で決算を手掛かりとした個別物色へ
■外資系証券の注文動向:差し引き180万株の売り越しとの観測
■前場の注目材料:ルネサス、再建完了へ、年内公募増資も


■上げ一服で決算を手掛かりとした個別物色へ

27日の日本株市場は利食い優勢の展開になりそうである。26日の米国市場は小反落だった。注目された税制改革案は、概ね予想通りの内容だったこともあり、直近の大幅な上昇に対する利益確定に向かわせた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比105円安の19175円だった。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好となろうが、想定内といったところであろう。日経平均は足元の上昇で価格帯別出来高で商いが積み上がっている水準まで戻してきており、ここからは戻り待ちの売り圧力なども意識される水準。決算発表が本格化しているほか、大型連休を控えていることもあり、積極的には動けないところであろう。

決算については、LINE<3938>が嫌気される一方で、花王<4452>、古河電工<5801>が好感されそうだ。日本銀行の金融政策決定会合の結果については、現状維持が予想される。また、昨日は米国で期限を迎える暫定予算にむけて、メキシコ国境の壁建設費の予算計上を先送りにしたことが好感されたが、引き続き動向を見極めたいとする模様眺めムードも強まりそうである。

物色の流れとしては決算を手掛かりとした個別での日替わりになりそうだが、インデックスに絡んだ商いでの主力処が一服となるようだと、中小型株に個人主体の資金がシフトしやすい。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き180万株の売り越しとの観測

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1330万株、買い1150万株、差し引き180万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

04月20日(木):60万株の売り越し
04月21日(金):50万株の買い越し
04月24日(月):550万株の売り越し
04月25日(火):370万株の買い越し
04月26日(水):70万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(20975.09、-21.03)
・シカゴ日経225先物(19175、-105)
・NY原油は上昇(49.62、+0.06)
・ドル円相場、111円20-25銭
・米主要企業決算は概ね堅調
・中小型株物色の流れ再燃
・米MBA住宅ローン申請指数、前週比2.7%増
・カナダ2月小売売上高-0.6%、予想を下回る
・米法人税率15%に引き下げも、概ね予想通りの結果に

・ヤフー<4689>、通期初の減益
・ルネサス<6723>、再建完了へ、年内公募増資も
・キヤノン<7751>、今期営業利益18%増に、上方修正発表
・味の素<2802>、3年間でM&Aに2000億円投じる方針

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・09:00  日銀政策委員会・金融政策決定会合(2日目)  -0.10%  -0.10%

<海外>
・10:30  中・工業利益(3月)





<SK>

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