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前場に注目すべき3つのポイント~欧州不安から下値模索の展開か


19日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:欧州不安から下値模索の展開か
■外資系証券の注文動向:差し引き690万株の売り越しとの観測
■前場の注目材料:東芝、主要事業分社化へ


■欧州不安から下値模索の展開か

19日の日本株市場はこう着感の強い相場展開が続きそうである。18日の米国市場は、NYダウが100ドルを超す下落となった。英国のメイ首相は、下院を解散して6月8日に総選挙を実施する意向を表明するなか、先行き不透明感から欧州市場が全面安となったことが嫌気されている。また、決算発表が本格化するなか、主要企業の冴えない決算なども重しとなっている。この流れを受けて、シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円安の18330円、円相場は1ドル108円40銭と円高に振れている。

欧米市場の下落影響から、日経平均は再び下値模索の展開になろう。また、23日にはフランス大統領選挙の第1回投票日を迎える。足元では地政学リスクが若干和らいできたものの、欧州の不透明要因が積極的な売買を手控えさせることになりそうだ。また、米決算についても、ゴールドマン・サックスの1-3月期は大幅増益ながらも、予想を下回っており、決算を手掛かりとした物色も期待できない。

そのため中小型株での短期的な値幅取り狙いに向かいやすいほか、テーマ株での循環物色にとどまりそうである。防衛関連のほか、設備投資関連、AR/VR関連の一角に注目。もっとも、資金の逃げ足は速く、フットワークは求められるだろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き690万株の売り越しとの観測

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1420万株、買い730万株、差し引き690万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

04月12日(水):50万株の買い越し
04月13日(木):80万株の売り越し
04月14日(金):530万株の売り越し
04月17日(月):150万株の買い越し
04月18日(火):280万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(20523.28、-113.64)
・NY原油は下落(52.41、-0.24)
・ドル円相場108円35-40銭
・シカゴ日経225先物(18330、-110)
・IMF、日本の成長率見通し1.2%へ上方修正
・米3月建設許可件数、前月比3.6%増
・米3月鉱工業生産、前月比0.5%増
・NISA投資、累計10兆円へ

・東芝<6502>、主要事業分社化へ
・富士フィルム<4901>、米英でバイオ薬増強へ
・三菱電機<6503>など機械各社、需要回復で中国増産


☆前場のイベントスケジュール

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