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米国株見通し:地政学リスクや米指標下振れに懸念も


S&P500先物 2347.00(-9.00) (20:55現在)
ナスダック100先物 5413.50(-21.00) (20:55現在)

20:55時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小安く推移している。また、NYダウは60ドル安程度で推移。欧州は英FTSEが買い先行だが、一方でユーロストック、独DAXは売り優勢の展開。また、原油先物相場は、売り先行後は上昇に転じている。

3日の米株式市場は下落。3月のマークイット製造業PMIやISM製造業景況指数が前月より減少し、景気拡大の減速が懸念された。また、3月新車販売台数が総じて不振となり、自動車セクターを中心に売りが広がった。

トランプ政権の政策実現能力に懸念が生じたことで、新政権への期待を背景とした株価上昇は一服するなか、ロシアのテロ事件や北朝鮮問題といった地政学リスクの高まりがリスクオフに向かわせている。また、先週までは経済指標に強めの数字が出ており、米景気に対する楽観が広がっていたが、前日のISMが予想を下回るなど、足元で弱めの内容となるなか、景気に対する楽観的な見方も後退してきている。

テクニカル面ではNYダウは、一目均衡表の雲上限に接近してきている。これが支持線として意識され、自律反発が期待されるものの、遅行スパンは既に下方シグナルを発生させている。本日は貿易収支、製造業受注の発表、翌日には雇用統計の前哨戦となるADP全米雇用報告なども控えている。弱めの内容ともなれば、テクニカル的にも一段の下振れが警戒されてくるだろう。踏ん張り処である。



<KK>

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