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後場に注目すべき3つのポイント~トランプ銘柄買い戻しで底堅く


19日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・トランプ銘柄買い戻しで底堅く
・ドル・円は114円63銭、ドル・円はじり高、米利上げ加速に期待
・オリンパス、ローム、JFEなど9社が目標株価変更



■トランプ銘柄買い戻しで底堅く

日経平均は上昇。176.93円高の19071.30円(出来高概算10億8000万株)で前場の取引を終えた。18日の米国市場では高安まちまちだったが、為替相場は1ドル114円半ばへと円安に振れている。これを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比180円高の19010円と節目の19000円を回復するなか、これにサヤ寄せする格好から19000円を回復して始まった。

ただ、トランプ大統領の就任式を控えて模様眺めムードも強く、寄付き直後に19122.39円まで上げ幅を広げた後は、19100円を若干下回る水準でのこう着が続いている。セクターでは海運、銀行、保険、水産農林、輸送用機器、非鉄金属がしっかり。半面、鉱業、石油石炭、その他製品、医薬品が小安く推移している。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1500を超えており、全体の75%を占めている。

日経平均は5日線を辛うじて上回っての推移が続いている。ボリンジャーバンドでは+1σレベルでの攻防。一目均衡表では遅行スパンは切り上がり、こちらも辛うじて実線を上回っているため、上方シグナルを継続させている。セクターをみると、トランプ物色といったところであり、足元の調整に対する買い戻しといった流れのように映る。トランプ政権に対する不透明感が根強いものの、20日の就任式を通過によるアク抜けも意識されてくる可能性があり、売り方の買い戻しから底堅い相場展開が期待されそうだ。

とはいえ、決算シーズンでもあり、積極的な上値追いは限られそうである。また、本日のところは、中小型株については手掛けづらくなりそうだ。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は114円63銭、ドル・円はじり高、米利上げ加速に期待

19日午前の東京外為市場では、ドル・円はじり高。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げに前向きな見解が好感され、ドル買い地合いとなった。NY市場終盤の時間帯にイエレン議長が講演で「緩やかな利上げを実施していくことは理に適っている」などと述べ、米金利の上昇を背景にドルは114円台半ばに上昇。東京市場でもこの流れを受け継ぎ、ドル買い先行となった。

ドル・円は、朝方に114円50銭を付けた後、日経平均株価の堅調地合いを背景に買いが続き、節目の115円台を目指す展開となった。ただ、日経平均が前引け前に上げ幅をやや縮小したことで、ドルは小幅に値を下げた。ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いが続いており、日本株高継続を見込んだドル買い・円売りは続く見通し。ただ、115円に近づくにつれ利益確定売りが強まるため、目先のドルの上昇ペースは鈍いだろう。

ここまでのドル・円の取引レンジは114円50銭から114円89銭、ユーロ・円は121円73銭から122円06銭、ユーロ・ドルは1.0622ドルから1.0635ドルで推移した。


12時15分時点のドル・円は114円63銭、ユーロ・円は121円97銭、ポンド・円は140円80銭、豪ドル・円は86円23銭で推移している。


(為替・債券アナリスト 吉池威)



■後場のチェック銘柄

・省電舎<1711>、フジタコーポ<3370>、サイバーS<3810>など6社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます

・オリンパス<7733>、ローム<6963>、JFE<5411>など9社が目標株価変更

・イエレンFRB議長
「FF金利誘導目標は2019年末までに3%」

・ブラジル中銀総裁
「商品価格が上昇しており、ドル高の影響は限定的」


☆後場の注目スケジュール☆


<国内>
・特になし


<海外>
・特になし




<SK>

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