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NYの視点:ECBは利下げ軌道維持、米国のインフレリスクによる域内物価への影響は想定せずがコンセンサスに


欧州中央銀行(ECB)は、米国のインフレリスクが欧州の物価に影響を及ぼすことを想定せず、利下げ軌道を維持する方針です。トランプ政権の関税政策が欧州インフレに与える影響も限定的と考えています。仏中銀のビルロワドガロー総裁とラガルド総裁は、段階的な利下げ方針を示し、欧州への波及も過剰には懸念していません。一方、オーストリア中銀のホルツマン総裁は、インフレ圧力に対し慎重な姿勢を示し、次の利下げを慎重に検討するべきとしています。欧州金融市場では、ECBの今年の利下げが4回織り込まれていますが、米国の利下げは1回の予想です。来週の理事会では0.25%の利下げが確実視されています。

*07:43JST NYの視点:ECBは利下げ軌道維持、米国のインフレリスクによる域内物価への影響は想定せずがコンセンサスに 米国のトランプ大統領はメキシコ、カナダに対する関税を25%賦課、さらに、中国の製品にも10%追加課税を賦課する方針を示した。しかし、欧州に対しての具体的な関税方針は特に言及されずユーロ売りが一服している。

仏中銀のビルロワドガロー総裁はトランプ政権の関税が欧州インフレに与える脅威はほとんどないとし、各会合で利下げする可能性を示唆。ラガルド総裁も22日のインタビューで、ECBは後手に回っていない、段階的に利下げを行うと表明。もし、米国でのインフレが再燃した場合の潜在的な欧州のインフレへの影響に関する質問に、米国の問題にとどまるとし、欧州への波及を過剰に懸念していないと応えた。

一方、オーストリア中銀のホルツマン総裁はインフレデータが依然非常に強く、また、米国トランプ政権の政策も物価圧力につながる可能性を警告。さらに、利下げをし、再び利上げをすることは危険だと、次の利下げを若干待つべきと慎重な姿勢を示した。ただ、もし良い議論があれば利下げも納得すると加えている。同総裁はタカ派として知られており、ECBの利下げ軌道のコンセンサスを大幅に変えるとは考えられていない。

欧州中央銀行(ECB)は来週30日に開催する理事会で0.25%の利下げがほぼ確実視されている。金融市場では現在、ECBの利下げが年内4回織り込まれていることに対し、米国での利下げ予想は1回。ユーロの上値は限定的と見る。

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