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NYの視点:米11月雇用統計、低調な10月から回復予想、不透明感くすぶる可能性も


米労働省が発表予定の11月の雇用統計では、失業率は10月と同じ4.1%を維持し、非農業部門の雇用者数は前月比+21.8万人と10月からの改善が期待されています。平均時給の伸び率は前月比+0.3%、前年比+3.9%と、こちらはわずかに減速する見込みです。先行指標としては、ISM製造業指数の雇用は10月よりも改善、ADP雇用統計は伸びが鈍化しました。労働市場は緩やかな改善を見せつつも、ハリケーンやストライキの影響がまだ残る可能性が指摘されています。一部のエコノミストは、これら特別要因による統計の混乱の解消には数カ月要するかもしれないと分析し、その結果、FRBも雇用統計の結果を元にした判断が難しい状況です。

*08:22JST NYの視点:米11月雇用統計、低調な10月から回復予想、不透明感くすぶる可能性も 米労働省が発表する雇用統計の失業率は4.1%で10月と同じく低水準を維持する見込みとなっている。また、非農業部門雇用者数は前月比+21.8万人と、伸びが前回+1.2万人から拡大が予想されている。ハリケーンやストライキにより悪化した10月から改善が期待されている。平均時給は前月比+0.3%、前年比+3.9%と、それぞれ前月から伸び減速が予想されている。

先行指標では米民間部門の雇用者数を示すADP雇用統計は+14.6万人と、10月+18.4万人から伸びが鈍化し、ほぼ予想に一致。全米の製造業活動を示すISM製造業指数の11月分の雇用は48.1と、10月44.4から予想以上に上昇し6月来で最高となったが6か月連続で活動の拡大と縮小の境目となる50を下回ったまま。米国経済の7割を消費が占めるためより注目が集まるISM非製造業雇用の雇用は51.5と予想外に10月53から低下した。ただ、50を2カ月連続で活動拡大となった。労働市場は減速も急速な悪化の兆候は見られない。

一部のエコノミストは10月から改善もハリケーンやストライキの特別要因が11月もくすぶった可能性も指摘しており、混乱の解消にはあと数カ月かかるとの分析もある。FRBも雇用統計から得るヒントを判断することが非常に困難となる。

■11月雇用統計先行指標
●ISM製造業雇用:48.1(予想47.0、10月44.4)
●ISM非製造業雇用:51.5(予想53、10月53)
●ADP雇用統計:+14.6万人(予想:+15万人、10月:+18.4万人←+23.3万人)
●JOLT求人:3月JOLT求人件数:774.4万件
(予想:751.9万件、10月:737.2万件←744.3万件)

●新規失業保険申請件数
11/30:224000
11/23:215000
11/16:215000
継続受給者
11/23:1871000
11/16:1896000
11/9:1898000

●米雇用統計予想
失業率:4.1%(10月4.1%)
非農業部門雇用者数:+21.8万人(+1.2万人)
平均時給:前月比+0.3%(+0.4%)、前年比+3.9%(+4.0%)

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