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NYの視点:米11月FOMC前最後のCPIはインフレ鈍化改善の停滞示す、雇用統計は混乱予想


*07:38JST NYの視点:米11月FOMC前最後のCPIはインフレ鈍化改善の停滞示す、雇用統計は混乱予想 11月6日、7日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)の消費者物価指数(CPI)としては最後となる9月分は前月比+0.2%と、予想外に8月と同水準となった。今まで下落していた食品、航空運賃などが上昇に転じたことが指数を押し上げた。一方、シェルタ―コストの伸びが鈍化したことは連邦準備制度理事会(FRB)にとり朗報となる。前年比では+2.4%。伸びは8月+2.5%から鈍化も予想を上回った。FRBがインフレ指標として注目の変動の激しいエネルギーや食品を除いたコア指数は前月比+0.3%と、8月から伸び鈍化予想に反し、同水準を維持した。また前年比で+3.3%と、伸びは予想外に8月+3.2%から拡大。6月来で最大となった。

米労働省が発表した週次新規失業保険申請件数(10/5)は3.3万件増の25.8万件と、前回22.5万件から予想以上に増加し、13カ月ぶりの高水準となった。前回大幅に件数が減少していたジョージア、フロリダ、ノースカロライナ州で大幅増。大型ハリケーンが影響したと見られ、増加幅は3年ぶり最大となった。失業保険継続受給者数(9/28)は186.1万人と、前回181.9万人から予想以上に増加し、7月来で最高となった。

次の11月FOMCまでに発表され、政策決定の鍵を握る雇用統計は大型ハリケーン「へリーン」や「ミルトン」が大きく影響すると見られ、混乱が予想され、FOMCは困難な判断を強いられる。今年の投票権を有するアトランタ連銀のボスティック総裁はデータで適切と判断されれば年内あと2回あるFOMCのうち一回の利下げ見送りの可能性にも言及。11月会合では全てが選択肢になると見られる。

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