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NYの視点:9月FOMCでの利下げはほぼ織り込み、市場は一段とハト派に傾斜、50BP利下げに賭け


*08:30JST NYの視点:9月FOMCでの利下げはほぼ織り込み、市場は一段とハト派に傾斜、50BP利下げに賭け 連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は先週のジャクソンホール会合で、「政策変更の時期が来た」と、9月連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げを示唆した。同時に、「段階的に」との言及もせず、時期や幅に柔軟性を持たせた。FRBの2つの責務である最大雇用とインフレ2%目標達成リスクがさらに均衡したとし、パウエル議長は労働市場への懸念を表明。7月に続き8月雇用統計も労働市場の減速を示すと50ベーシスポイント(BP)の利下げ観測がさらに強まる可能性もある。

FRBが公表した公定歩合議事録で12地区のうち、シカゴ連銀とNY連銀が7月の利下げを支持したことが明らかになった。7月FOMC、ウィリアムズ米NY連銀総裁やグールズビー米シカゴ連銀総裁が利下げの論拠を主張した可能性がある。FRBが公表したFOMC議事録によると、数人のメンバーがこの会合で利下げの論拠を主張したことが明記された。

NY連銀のダドリー前総裁は7月FOMC前、金融政策がひっ迫しており、正常化のためおそらく困難だが、FRBは7月FOMCで大幅利下げを開始すべきだとの考えを示していた。NY連銀はFRBの議長や副議長と同様に政策決定において影響力がある。

エコノミストは、FRBが大幅利下げに踏み切る可能性は少ないと見ているが、市場はよりハト派姿勢を強めた。28日のSOFR(担保付翌日物調達金利)オプション市場では年内にあと3回、9月、11月、12月に開催されるあるFOMCで、少なくとも1回は50BPの利下げを想定したオプションの購入が加速した模様。

逆に、もし、FRBが25BPの利下げにとどめた場合は、ドルの買戻しが強まる可能性も残る。

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