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NYの視点:米住宅市場は高金利が依然響く、一戸建て住宅の需要低迷


*07:41JST NYの視点:米住宅市場は高金利が依然響く、一戸建て住宅の需要低迷 米商務省が発表した6月住宅着工件数は前月比+3.0%の135.3万戸と、5月131.4万戸から予想以上に増加し4月来の高水準となった。集合住宅建設が19.6%急増し指数を押し上げた。一方で、住宅市場の重要項目となる1戸建て住宅建設は4カ月連続の減少で、8カ月ぶりの低水準に落ち込み、高金利が依然市場の足かせとなっているあらたな証拠となった。

将来の住宅建設の先行指標となる住宅建設許可件数は前月比+3.4%の144.6万戸と、5月139.9万戸から予想以上に増加し3月来で最高となったが、やはり集合住宅建設許可が増えたことが指数を押し上げ。一戸建て建設許可は2.3%減と1年超ぶりの遅い伸びに留まった。

昨年末に強いペースを示した一戸建て住宅建設は2022年初期依然の低調な伸びに留まった。住宅販売のピークとなる春の需要低迷で、建設業者は在庫の処分を優先させているとエコノミストは指摘している。アトランタ連銀の国内総生産(GDP)見通しで、第2四半期の居住住宅投資が2.8%減となった。全米不動産協会(NAHB)が発表した住宅建設業者のセンチメントも7月分は予想外に6月の43から42に低下し年初来最低に落ち込んだ。今後労働市場や賃金の伸びが減速した場合、住宅市場の低迷も継続する可能性が強い。

連邦準備制度理事会(FRB)は8日までに集めた情報をもとに作成された米地区連銀経済報告(ベージュブック)を発表した。内容で経済が引き続き成長域となっているが、今後6か月の成長見通しで、選挙、国内政策、地政学的リスク、インフレなどを巡る不透明感に鈍化を予想していることが明らかになり、一部で減速の兆候も表れ始め、徐々に利下げ条件が整いつつあると考えられる。

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