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NYの視点:米PCEでさらなるインフレ動向を判断へ、CPIはFRBの想定内、市場反応は過剰との見方


*07:50JST NYの視点:米PCEでさらなるインフレ動向を判断へ、CPIはFRBの想定内、市場反応は過剰との見方 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は予想以上の伸びを示した1月CPI発表後の下院金融サービス委の民主党議員との会談において、最近のインフレデータは予想通りで、今月末に発表されるPCEでさらなる情報を得られると、マサチューセッツ州の民主党リンチ議員が語ったと、ポリティコが報じた。

さらに、シカゴ連銀グールズビー総裁が、インフレは若干上昇する可能性もあるが、依然2%目標に向けた軌道上にあるとの考えを示した。また、「FRBのインフレ2%目標達成はPCEで、CPIではない」とCPIに焦点を置きすぎるべきではないことを暗に示唆した。イエレン財務長官もCPIを受けた市場の反応に対し、小幅な動きに焦点を当てることは「大きな間違い」、と指摘。「ガソリン、卵、自動車、トラックの価格は下落しており、全般的にインフレは正常な値に向けて改善している」、と述べた。実際1月CPIは前年比で+3.1%と、ピークをつけた22年6月の+9.1%から大幅に改善したことは確か。コアも+3.9%と、ピークの+6.6%から改善している。

29日に発表が予定されている1月PCEコアデフレーターは、前年比+2.7%と、12月+2.9%から伸びが鈍化し、21年3月来で最低の伸びと、ディスインフレ基調を確認すると見られている。米12月生産者物価指数(PPI)改定は前月比―0.2%(速報―0.1%)、コアPPI改定は前月比―0.1%(速報0%)にそれぞれ下方修正された。16日に発表予定の、1月PPIは前年比で+0.6%と、12月の+1.0%から伸び鈍化。コアも前年比+1.6y%と、12月の+1.8%からさらに鈍化し、2カ月連続で2%を下回る伸びに留まる見通し。PPIやPCEがディスインフレ基調を再確認する可能性もあり、利下げ観測を大幅に後退させるのは行き過ぎと見られる。

引き続きFRBは12月FOMCでのドットプロット、年3回の利下げ軌道にあると見られる。


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