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NYの視点:米8月耐久材受注予想上回り7-9月期GDP成長に寄与、ドル独歩高


*07:41JST NYの視点:米8月耐久材受注予想上回り7-9月期GDP成長に寄与、ドル独歩高 米商務省が27日発表した8月耐久財受注速報値は前月比+0.2%となった。伸びは7月-5.6%から予想外にプラスに改善。変動の激しい輸送用機器除く8月耐久財受注速報値は前月比+0.4%と、伸びは7月+0.1%から予想以上に拡大し5月来で最大となった。

企業の設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)速報値の受注は0.9%と、3カ月ぶりのプラスに改善。伸びは1月来で最大となり、企業が設備投資などに資金を再び向け始めていることが明らかになった。また、国内総生産(GDP)の算出に用いられる資本財出荷速報値は前月比+0.7%。伸びは7月-0.3%からプラスに改善し、1月来で最大となり7-9月期のGDPの成長にプラスに寄与する可能性を示唆した。

一方、パンデミックによる余剰貯金の減少や労働市場の減速の流れに連れ消費者信頼感指数は低下傾向にある。米国経済の7割を占める消費の鈍化は景気減速に繋がる。24年半ばまでに景気後退入りする確率は41%となっている。

本年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権を持っている米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は「追加利上げはデータ次第」としたが、「金利を巡り、我々が十分に対処したことを期待、しかし、わからない」と指摘。また、「24年は基本的に金利据え置きが自身の予測」と、追加利上げの可能性に加え24年の利下げを想定していない考えを明らかにした。

欧州を始め中国などの景気はすでに弱く、比較的強い米国経済を期待したドル買いが続き、ドル独歩高になりつつある。

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