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NYの視点:NY連銀8月インフレ期待率は上昇、FRBの利上げ長期化も


*07:37JST NYの視点:NY連銀8月インフレ期待率は上昇、FRBの利上げ長期化も NY連銀は毎月行う世論調査の1300世帯を対象に行った8月分を発表した。連邦準備制度理事会(FRB)は金融政策決定においてインフレ期待動向を重要視。ミシガン大消費者信頼感指数での期待インフレ率と同様にNY連銀のインフレ期待率動向も参考材料として、注目している。

8月NY連銀調査の1年後のインフレ期待率は3.6%と、7月3.5%から上昇。3年は2.8%と7月の2.9%から低下も、特にFRBが重要としている5年は3.0%と7月2.9%から上昇した。賃金の伸び予想は2.9%と、21年7月来で最低。

そのほか、調査によると与信獲得が困難との回答は過去最高となっており、信用を巡り懸念が強まった。住宅価格の上昇予想は3.1%と、22年7月来で最高。今後12カ月内に失業する可能性があるとの回答は13.8%と、21年4月来で最高に達し、労働市場のひっ迫改善も同時に示唆された。

■NY連銀8月調査
●インフレ期待率
1年:3.6%(7月3.5%)
3年:2.8%(2.9%)
5年:3.0%(2.9%)
●住宅価格上昇予想:3.1%、22年7月来で最高
●賃金の伸び予想:2.9%、21年7月来で最低
●今後12カ月内に失業する可能性:13.8%(7月11.77%)、21年4月来で最高

また、イエレン財務長官は10日、インドからの帰途の航空機中でのインタビューで、「最近のデータはインフレが着実に鈍化、求職者にも増加が見られ、米国経済のソフトランディングにより自信をもった」「どのインフレ指標も鈍化を示している」「景気後退を回避、インフレも抑制軌道にある」と、楽観的な見方を示している。

原油価格が再び上昇基調で、今後インフレ期待にも影響を与えかねない。インフレ制御には時間が想定以上にかかり、FRBの利上げも長引く可能性もある。短期金融市場ではFRBは9月連邦公開市場委員会(FOMC)で金利を据え置いたのち、11月に0.25%の利上げを再開すると見ている。


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