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NYの視点:短期期待インフレ率低下を歓迎もCPIを警戒、米長期金利上昇


今週は生産者物価指数(PPI)や消費者物価指数(CPI)の発表を控えて、市場はインフレ率が想定通りに鎮静化しない可能性を警戒している。

連邦準備制度理事会(FRB)は8月CPIが予想のペースで伸びが鈍化しなかったため、9月FOMCで3会合連続の75BP利上げを決定。9月CPIも予想を上回る伸びとなった場合、11月会合でも4会合連続の75BP利上げがより確実となる。

一方、FRBが金融政策決定において重要視している期待インフレ率で短期は抑制されている兆候が見られた。FRBがミシガン大消費者信頼感指数の期待インフレ率と同様に、インフレ期待指数として注視しているNY連銀の期待インフレの9月分で1年の期待インフレ率は5.44%と8月5.75%から低下し、2021年9月来で低水準となった。中間世帯支出成長期待は5.96%と、7.84%から大幅低下、1カ月の下げ率としては2013年6月来で最大を記録しており、消費が今後急速に鈍化する可能性も示唆された。また、中間住宅価格伸び率期待は2.0%と、8月の2.09%から低下し、2020年6月来で最低。住宅市場も想定通り、成長鈍化が懸念される。

短期期待インフレ率の低下を受けFRBの利上げもピークに近づいたとの見方もある。しかし、3年の期待インフレ率は2.91%と、2.76%から上昇しており、肝心の中長期期待インフレの上昇は依然、FRBの大幅利上げを正当化する可能性があり、ドルの上昇基調は変わらずか。


NY連銀9月期待インフレ率
1年5.44%(8月5.75%)
3年2.91%(8月2.76%)


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