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NYの視点:米7月雇用統計、健全な労働市場示唆か、FRBの利上げ計画正当化へ


米労働省が発表する最新7 月雇用統計で失業率は50年ぶりの低水準付近で推移、非農業部門雇用者数も前月比+25万人と、堅調な水準が予想されており、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続計画を正当化すると見られる。平均時給は前年比+4.9%と、年初来で最低の伸びに留まる見込み。

パンデミックからの調整で小売りやハイテク企業などは、コストの上昇や在庫積み上がりに対処するため雇用削減計画を軒並み発表しており、労働市場の減速も懸念される。最新の週次新規失業保険申請件数は増加傾向にあり、失業保険継続受給者数は4月来で最高となった。全米の製造業活動を示すISM製造業景況指数の雇用は6月から改善も3カ月連続の50割れ。ISM非製造業景況指数雇用も49.1と6月に続き2カ月連続の50割れとなった。一方で、企業のコメントでは、退職や転職などで、自社退職が増える一方で、その人数を補うに十分な新たな採用が非常に困難としており、雇用需要は依然強いことが示されている。

22年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権を有するクリーブランド連銀のメスター総裁は「FRBはインフレを目標値まで戻すことを公約する」とし、9月FOMCでの0.75%の利上げも理にかわなわないことはないとし、金利が4%を若干上回るまで利上げすべきだとの考えを示した。米国経済は現在、景気後退ではないとしながらもリスクは上昇と加えた。9月FOMCで利上げ見通しを変更する可能性もあると見通しが依然不透明であることも同時に指摘している。2023年前半まで利上げし、後半にFRBは利上げを打ち止めする可能性があるとした。

■7月雇用統計の先行指標
・ISM製造業景況指数雇用:49.9(47.3)
・ISM非製造業景況指数雇用:49.1(47.4)

・NY連銀製造業景況指数:
雇用(現状):+18.0(6月19.0、6カ月平均+16.0)
週平均就業時間:+4.3(+6.4、6カ月平均+7.8)

6か月先
雇用:+22.5(25.2、6カ月平均24.7)
週平均就業時間:-9.6(-5.1、6カ月平均+4.0)

・フィラデルフィア連銀製造業景況指数
雇用(現状):19.4(28.1、6カ月平均30.9)
週平均就業時間:6.4(11.8、14.6)

6か月先
雇用:16.5(10.5、6か月平均28.7)
週平均就業時間:3.4(6.4、6か月平均6.0)

・消費者信頼感指数(%)
雇用
十分50.1(51.5、前年同月55.2)
不十分37.6(36.9、33.7)
困難12.3(11.6、11.1)

6カ月後
増加15.7(15.9、25.5)
減少21.4(22.2、17.8)
不変62.9(61.9、56.7)

所得6カ月後
増加14.7(16.1、20.0)
減少15.7(15.3、8.8)
不変69.6(68.6、71.2)

・失業保険申請件数


件数 前週比 4週平均 継続受給者数

07/30/22|   260,000|     6,000|  254,750|   n/a  |n/a
07/23/22|   254,000|    -7,000|  248,750| 1,416,000
07/16/22|   261,000|    17,000|  243,000| 1,368,000
07/09/22|   244,000|     8,000|  236,000| 1,384,000|
07/02/22|   236,000|     5,000|  232,750| 1,333,000|
06/25/22|   231,000|    -2,000|  231,750| 1,372,000|
06/18/22|   233,000|     2,000|  224,500| 1,324,000|

■市場エコノミスト予想
失業率:3.6%(6月3.6%)
非農業部門雇用者数:前月比+25万人(+37.2 万人)
民間部門雇用者数:前月比+23万人(+38.1万人)
平均時給:予想:前月比+0.3%、前年比+4.9%(+0.3%、+5.1%)



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