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NYの視点:パウエルFRB議長講演 5月FOMCで50BP利上げ明確化すると市場の期待、米4月住宅市場指数4カ月連続低下


全米住宅産業協会(NAHB)が発表した4月NAHB住宅市場指数は77と、予想通り3月79から低下し昨年9月来で最低となった。年初から4カ月連続の低下となった。ただ、20年6月以降、ポジティブセンチメントを示す50を23カ月連続で維持している。

急激な住宅ローン金利の上昇に加えて、原材料や雇用不足でコストを押し上げ、住宅価格の上昇に繋がっていることが建設会社のセンチメントにマイナスに影響した。30年物固定住宅ローン金利は3月初め3.9%前後だったが、現在は5.15%まで急伸。新築住宅の価格は2月時点で前年比で10%超上昇しており、明らかに値ごろ感は失われつつある。

NAHB住宅市場指数の重要項目である一戸建ての現在販売は85と、3月87から2ポイント低下。見通しは73。2月から10ポイント大幅低下した3月分から3ポイント上昇した。購買見込み客足指数は3月から6ポイント低下し60。NAHBのチーフエコノミストは、「住宅市場は変曲点に直面している」と警告している。

特に住宅市場はパンデミック中、景気回復を主にけん引してきたため、鈍化は警戒される。スタグフレーション懸念も浮上する中、本年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権を有する・セントルイス連銀のブラード総裁は成長が抑制するまで引き締めを行う必要性を主張するなど、連邦準備制度理事会(FRB)高官は、引き締め加速を必要とする姿勢を変えていない。5月FOMCを控えたブラックアウト期間を前に今週は、FRB高官の発言に注目が集まっている。特に、今週ワシントンで21日にパウエル議長が講演や国際通貨基金(IMF)の世界経済に関する討論会に参加予定で、5月FOMCでの50ベーシスポイントの利上げをより明確化すると、市場は期待しており、ドル買いに繋がっている。




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