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NYの視点:米2月雇用統計、FRBの利上げ正当化へ


米国労働省はワシントンで4日、2月雇用統計を発表する。エコノミストの平均予想で、失業率は1月4%から3.9%に低下する見込み。非農業部門雇用者数は41.8万人増と、1月46.7万人増から伸びが拡大すると予想されている。

先行指標の中で雇用統計と相関関係が最も強いとされる民間の雇用者数を示すADP雇用統計の民間雇用者数を示すADP雇用統計の2月分は前月比+47.5万人と、予想を上回った。1月分も+50.9万人と、パンデミック発生来で最低の伸びとなった-30.1万人からプラスに大幅上方修正され、2月の結果にも期待が集まる。

連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は下院金融サービス委員会での半期に一度の証言で労働市場が非常にひっ迫しており、労働市場参加者の減少が賃金インフレの速やかな上昇に繋がっていると、言及。3月連邦公開市場委員会(FOMC)で25ベーシスポイントの利上げを提案、または、支持すると表明した。インフレ高進が持続した場合、50ベーシスポイントの利上げも除外しなかった。

2月賃金の伸びも5.8%と1月から一段と拡大し20年5月来の大幅な伸びが予想されており、想定通りとなるとFRBの利上げ軌道を正当化し、ドル買いを支援することが予想される。

■2月雇用統計の先行指標
・ADP雇用統計:+47.5万人(予想:+37.5万人、1月:+50.9万人←-30.1万人)
・ISM製造業景況指数雇用:52.9(54.5)

・NY連銀製造業景況指数:
雇用(現状):+23.1(1月16.1、6カ月平均+20.7)
週平均就業時間:+10.9(+10.3、6カ月平均+16.0)

6か月先
雇用:+25.5(29.9、6カ月平均32.7)
週平均就業時間:+15.3(13.8、6カ月平均+12.3)

・フィラデルフィア連銀製造業景況指数
雇用(現状):32.3(26.1、6カ月平均29.4)
週平均就業時間:10.8(9.6、23.1)

6か月先
雇用:36.6(38.4、6か月平均42.8)
週平均就業時間:2.4(9.0、6か月平均11.7)

・消費者信頼感指数(%)
雇用
十分:53.8(55.0、23.1)
不十分:34.4(33.0、55.2)
困難:11.8(12.0、21.7)

6カ月後
増加:21.3(22.1、29.0)
減少:17.9(16.6、19.9)
不変:60.8(61.3、51.1)
所得
増加:15.7(16.2、16.0)
減少:12.1(12.1、13.0)
不変:72.2(71.7、71.0)

・失業保険申請件数


件数 前週比 4週平均 継続受給者数

02/19/22|   232,000|   -17,000|  236,250|   n/a  |n/a
02/12/22|   249,000|    24,000|  243,500| 1,476,000| 1.1%
02/05/22|   225,000|   -14,000|  253,750| 1,588,000| 1.1%
01/29/22|   239,000|   -22,000|  255,250| 1,619,000| 1.2%
01/22/22|   261,000|   -29,000|  247,250| 1,621,000| 1.2%
01/15/22|   290,000|    59,000|  232,000| 1,672,000| 1.2%
01/08/22|   231,000|    24,000|  211,000| 1,624,000| 1.2%
01/01/22|   207,000|     7,000|  204,500| 1,555,000| 1.1%

■市場エコノミスト予想
失業率:3.9%(1月4.0%)
非農業部門雇用者数:前月比+41万人(1月+46.7 万人)
民間部門雇用者数:前月比+39.3万人(+44.4万人)
平均時給:予想:前月比+0.5%、前年比+5.8%(+0.7%、+5.7%)




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